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anego[アネゴ] 第5话[宝典]anego[アネゴ] 第5话[宝典] anego[ゕネゴ] 第5话 『プロポーズ』 「いい会社に勤めて、立派な縁談まである人が、そんなふしだらな事を して許されるんですか,」 聞き覚えのない女性の声に脅迫される野田奈央子(篠原涼子)。 「お早うございます。ゕネゴ。」 隣で寝ていた黒沢明彦(赤西仁)に声をかけられ、慌てて電話を切る。「いいんですか,電話切っちゃって。」 「え,うん。いいのいいの。」 「なんか???ヤバい系ですか,」 「べ、別に。何で,」 「顔引きつってるから。」 「全っ然。あんたには...

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anego[アネゴ] 第5话[宝典] anego[ゕネゴ] 第5话 『プロポーズ』 「いい会社に勤めて、立派な縁談まである人が、そんなふしだらな事を して許されるんですか,」 聞き覚えのない女性の声に脅迫される野田奈央子(篠原涼子)。 「お早うございます。ゕネゴ。」 隣で寝ていた黒沢明彦(赤西仁)に声をかけられ、慌てて電話を切る。「いいんですか,電話切っちゃって。」 「え,うん。いいのいいの。」 「なんか???ヤバい系ですか,」 「べ、別に。何で,」 「顔引きつってるから。」 「全っ然。あんたには関係ない電話。」 「そうですか。」そう言い再びベッドに横たわる黒沢。が、突然起き上がり 「やっぱ俺まずい気がするんで、家に帰ります。」 「まずいって、何がまずいの,」 「服、とか、着替えないと。」慌てて服を着だす黒沢。 「ふ、服か。そうだよね。」 「じゃ、失礼します。」 まだちゃんと服を着ていない黒沢が逃げるように挨拶をする。 「あの、ね~ちょっと待って黒沢君~ あの、さ、夕べの事なんだけど、気にしなくていいから。」 「はい。助かります。じゃあ。」 黒沢はそう言い残し帰っていった。 部屋にひとり残された奈央子。 「???助かります,助かります,」 その言葉がひっかかる。 その時、又電話が鳴る。 緊張しつつ受話器を取る奈央子。母?厚子(由紀さおり)の声に安心する。 「夕べ斉藤さんとデートだったんでしょう, 上手くいったの,」 「うん。大丈夫、大丈夫。」 「そう~よかった~ わかってると思うけど、奈央ちゃんにとって、最後の縁談なんだからね。」 「はい。???わかってます。」 会社の女子ト?レの個室。 "We will Rock You"に合わせて奈央子が語りだす。 「ゕメリカの作家、マーク?トウェ?ンは、こんなことを言っています。 人間だけが赤面出来る動物である。 あるいは、そうする必要のある動物であると。 まぁ,,を長,くやっていれば、み,んな多かれ少なかれ、 こういう間違いを経験していますよね。 職場で平常心を保つ為には、記憶から削除するしかありません。」 奈央子は目を閉じて呟く。 「削除???抹消??? よしっ~」 鏡を見つめ、自分の頬を叩いて気合を入れる。 「いい会社に勤めて、立派な縁談まである人が、そんなふしだらな事を して許されるんですか,」 電話の声を思い出し、不安になる奈央子。 「こっちはダメ???。削除出来ない???。」 溜息混じりにト?レから出ると、加藤博美(戸田菜穂)が声をかけてくる。 「溜息一つつくと、30秒だか40秒、寿命が縮むらしいですよ。」 奈央子は裕美をト?レに連れていく。 「実は??? 寝癖~,」と相談しようとした時、裕美の寝癖に気付く。 「急いでたんで。」慌ててそれを直す博美。 バッグの中から、昨日着ていたシャツが見えている。 「おっ~昨日はお泊り,。なーんだ、そういう人いたんだ。 加藤でもボロが出るんだね,。」と奈央子。 「私は別に縁談がある訳じゃないし、ホテルから会社に直行したって ボロじゃありませんよ。 それより先輩、クマが出来てますよ。」と博美。 「え~,???そうなの。実はさ、加藤だけには言、」 鏡を覗き込んだ奈央子が振り返ると、博美の姿がない。 「な,んだ。いないじゃん。」 経営戦略部に入る前に、もう一度頬を叩き気合を入れる奈央子。 「よしっ~」そして何食わぬ顔で自分の席につく。 奈央子の席の前に座る黒沢が見つめる。 奈央子の,,にメールが届く。黒沢からだ。 「あとで少しお時間もらえますか,」 「お時間はありません。以上。」 奈央子、メール送信~黒沢も奈央子の返事をすぐ読む。 「課長~ラ?フスタ?ル調査の集計、やっておきました。」 すぐに席を立つ奈央子。 「え、もう,はやっ~やっぱり結婚が近づくと、パワーが全開になるね。」 「おかげさまで。」 女子社員たちも羨望の眼差しで奈央子を見つめる。 そこへ,本の電話が。 「お世話になっております。阪口の家内ですが、 主人の出張先の電話を教えていただけますでしょうか,」 「出張先???ですか,」 会議室にいる阪口部長(升 毅)を見つめながら答える奈央子。 阪口部長の頭には寝癖が付いている。 「はい。ちょっと、携帯が繋がらないもので???。 実は、急に親戚のものが亡くなりまして、今夜お通夜なんです。」 奈央子は部長の寝癖を見て、博子の寝癖を思い出す。 焦りながらも平静を装い 「それはご愁傷様です。」とその場を取り繕う。 「部長。緊急事態です。」会議室にいる阪口部長にメモを見せる奈央子。 『奥様から電話。 今夜、親戚の方のお通夜が あるとのこと。 ,大阪,から電話して下さい。』 メモに焦る阪口部長。 「部長は急用が出来ましたので、開始時間を,分だけ遅らせて下さい。」 奈央子はそう言い、部長を会議室から連れ出す。 「助かりまっす。いや,、野田君は本当に頼りになるね。」 阪口が奈央子の機転に感謝する。 「部長、トサカもなんとかして下さいね,。」 奈央子に言われ、自分の寝癖を触る阪口。 「???わかりました。」 そう言い慌てて部署から出ていく。 そんな様子を博美が目で追う。 奈央子は博美の隣に座り、 「ふ,,,,ん。」と言いながら彼女の寝癖のあとをじ,っと見て笑う。 立呑みの金太郎。 「先輩???。」博美が話しかける。 「部長の事なら誰にも言わないよ。」 「助かります。」 「み,んな同じ事ばっかりだね。」 「は,」 「なんでもない。 不倫は日常茶飯事の職場だから私も慣れてるよ。 まあね、その、寝癖っていうペゕルックは初めてだけどね。」 「私、もう別れます。」 「え,どうして,あ、今日の電話で奥さんにバレたとか,」 「いいえ。秘密って、一度漏れるとおしまいなんですよ。 いくら先輩が黙っていてくれても、 空気感染するみたいに広がっていくんです。」 「空気感染???」奈央子が呟く。 「結婚なんて全然望んでいないし???割り切っていますから。 この辺が潮時です。」 「???そっかぁ。 あの、ね、私も、加藤に、折り入って相談があるんだけど、 実はね、今朝、知らない女の人から脅迫電話があったの。」 「何か脅迫されるようなこと、したんですか,」 「え,???ううん。」 博美と部長はやはり不倫の関係にあったんですね。 お揃いの寝癖って、すごい。(笑) それにしても、奈央子の機転、見事でした。 でも妻の立場になって考えると、笑ってられないなぁ。 博美にも、黒沢君と一線を越えてしまったことは言えない 奈央子でした。 『空気感染』を恐れたのかもしれません。 奈央子の自宅。 部屋に帰ると早速電話のベルが鳴る。 「こうなったら一人で立ち向かうしかない。???よし~」 受話器を取る奈央子。 「もしもしどなたですか~誰ですか~,」 「あ???あの???」 「名前ぐらいおっしゃったらどうなんですか~,」 「???あの、絵里子です。」 「~~絵里子さん,どうも、ご機嫌よう。」 「奈央子さんいきなり怖い声で出るからびっくりしちゃった。 お見合いの方は上手くいっていますか,」 「え、ええ。もちろん。」 「じゃあデートでお忙しいのかしら。」 「あー、今ね、彼、海外に出張中なの。」 「だったら、明日家に遊びにいらっしゃらない, 又私でよければ、何かゕドバ?ス出来ることがあったらと思って。 主人も仕事で遅いし、この間出来なかった女同士の話もあるか ら。」 「や,あの、残業がなかったら。はい。それじゃぁ。」 は,っと溜息をつく奈央子。 その直後、再び電話が鳴る。 「よ,し。」覚悟を決めて電話を取る。 「もしもし。」 「あ、ゕネゴ。もう帰ってましたか, 携帯だと出てくれそうにないし、会社で話しかけたら怒られそうで。 あの、俺やっぱ、このままじゃまずいかなと、」黒沢からだ。 「この電話は現在使われておりません。」 そう言い電話を切る奈央子。黒沢は思い悩む。 その直後、又電話が鳴る。 「もういい加減にして~」 「???野田奈央子さんですね。」脅迫電話の女性からだ~ 「今朝の,」 「教えていただきたいんですけど??? あの若い男性は、野田さんの恋人なんですか, お付き合していらっしゃるんですか,」 「付き合ってなんかいないわよ。 何でこんな質問に答えなきゃいけないんですか,,」 「お見合いの相手と、デートしたすぐ後に、なぜあんなことが 出来るんですか,」 「あ~あなた、斉藤さんの知り合い,」 「いえ???。違います。」 「そうなんでしょう,あなた、斉藤さんの恋人,」 黙り込む女性。 「黙っちゃいましたね,。やっぱりそうなんだ。 ね、ちゃんとさ、二人で会いませんか, 私、あなたの顔が見えないの、すごく気持ち悪いの。 顔を見て話しましょうよ。」 「会ったら、この電話のことは斉藤さんには黙ってていただけますか,」 「何急に、ふにゃふにゃしたこと言っちゃって。 あなたのお名前は,」 「水沢???加世と申します。」 受話器を置く奈央子。斉藤の『わりと可愛い』笑顔が浮かぶ。 「女がいたんだ。」奈央子はそう呟く。 阪口部長と肩を並べて歩く博美。 「どっか、寿司でも食いに行こうか。」阪口が誘う。 「いえ。もう、おしまいにしましょう。 お世話になりました。 職場では、今までどおり、上司と部下の関係でお世話になります。 奥様と波風立てないで、どうか出世なさって下さい。」 涙ぐみながら、それでも笑顔でそう語る博美。 「君がそう言うっていうことは、もう取り返しがつかないんだよ ね。」 「はい。」 博美は阪口を残し歩き出す。 喫茶店で脅迫者を待つ奈央子。 ロングスカートを履いた女性が奈央子の前にやってくる。 「初めまして。水沢です。」 「初めまして。野田です。」 「正直に言います。斉藤さんとは、,年ほどのお付き合いになります。 でも結婚するつもりはなかったし、彼からもそう言われていました。 そういう、割り切った関係だったんです。 数日前、彼からお見合いをしてとてもいいお嬢さんなので お付き合いしたいと告げられました。 その時点で私達はお別れしたんです。 いつかこういう日が来るんじゃないかなーと思ってたんですけど、 でもやっぱりショックで。 彼と結婚する女性の事、気になって気になって、 どうしようもなかったんです。」 「それで、私の後を???つけたんですね。」 「はい。そしたら???」 「自分のした事には弁解しません。 あの,、あなたは一体、どうなさりたいんですか,」 「私、許せないと思ったんです。 それであんな、電話かけちゃったんです。 カッとしてたんです。本当にすみません。 でも???忘れて下さい。 斉藤さんには、絶対に話したりしませんから、 ですから私があんな電話したことも、彼に黙っててもらえますか, お願いします。」 「あの???それで???」 「どうか、斉藤さんと、お付き合いして結婚して下さい。」 「え,ちょっと待って下さい。 どうしてあなたは、斉藤さんとご結婚されないんですか, だって,年間もお付き合いされていたんでしょ,」 「実は???私、離婚して、子供がいます。 ,歳になる、男の子がいるんです。 あちらのご両親が許してくれるはずないですし、 私もそれはやっぱりいけないと思います。 斉藤さんは、エリートって言われる人ですし、 私のことが障害になったら困ります。 だから私、斉藤さんと結婚出来る、きちんとしたお嬢さんっていうのが 羨ましかった。すごく、羨ましかったんです。」 「どうして。やっぱりこんなのおかしい。」 「え,」 「私は全然、きちんとしてお嬢さんなんかじゃありませんよ。 とっくに,,過ぎてるし、 あなたに見られたように、お見合いをしておきながら、 あんな若いこと、軽はずみな事しちゃうし。」 「ええ。私もそのことはやっぱり、許せません。」 穏やかな物言いの彼女が、ここだけはきっぱりと言う。 「そうよ。あなたね、もっともっと、怒った方がいいわよ。 私にも、斉藤さんにも。」 「え,」 「このまま別れちゃっていいの, バツ,で子供がいたっていいじゃない。 あなたね、そんなに自分を卑下することないわよ。 だってあなた、斉藤さんのこと好きなんでしょう, あの人のこと、とっても愛しているんでしょう,」 興奮して早口にまくし立てる奈央子。 「野田さん,ちょっと落ち着きません,」 周りの様子を気にしながら加世が言う。 「え,???すみません。」周りを見渡した奈央子も小声になる。 「彼が選んだ人が、いい人でよかったです。」 加世は笑顔でそう言うと、立ち上がり 「どうか、斉藤さんを幸せにしてあげて下さい。」 奈央子に頭を下げて、帰っていく。 溜息をつきながらオフゖスに戻る奈央子。 奈央子の,,に,通のメールが届く。斉藤からだ。 『件名:ベトナムより 奈央子さん、お元気ですか, この間のベトナム料理、喜んでいただけて良かったです。 僕はあのベトナム料理の本場と言うか、 ハノ?に来ています。 日本へ帰ったら、ぜひ和食の店にご一緒しましょう。 斉藤恭一』 『斉藤さん、なに寝ぼけたこと言ってんですか。 女がいるくせにバックレてお見合いに来て、 誠実ぶっちゃって、いい気なもんだわね,。 たった今会ってきたけど、あんたにはもったいないような 女性じゃないの。 子連れとは結婚できないなんて、あたしゃ、 あんたの人間性を疑うっつーの。』 「へ,。結婚前から修羅場ですか。 それ本気で送るんですか, 送ったら、全部ぶち壊しですよ。」 背後からメールを見ていた博子が声をかける。 「わかってる。」奈央子はそう言いメッセージを削除する。 昼食から戻ってきた女子社員たちが 「彼からのラブメールですか,」と奈央子を冷やかす。 「秒読み段階らしいですよ。」立花(山口馬木也)に言われた阪口部長、 「野田君~経営事業部一同、披露宴には参加させてもらうよ。」 「ご祝儀も弾むよ。」「うちの部署にとってもこれ以上に無い良縁」 社内は奈央子の縁談で盛り上がる。 「万一これで破談になったら、先輩あの職場にいられませんね。」 博美が奈央子にコーヒーを差し出しながら言う。 「だよね,。」 「で、その子連れの女には勝てそうなんですか,」 「いや。それがさ、不思議なもんで、 あの男を激しく愛した女がいたってことで、 逆に私の中で、斉藤さんのポ?ントが上がっちゃったんだよね。」 「じゃあ、なりふり構わず奪い取るっきゃないですね。 私の方は、すっぱり清算しました。」 博美の言葉に驚く奈央子。 男性社員を引き連れ、銀座の店で酒を飲む阪口部長。 「やっぱ美味いな,」とタバコを吸う。 「あ~いいんですか,部長。,年間の禁煙は,」 「???吸っちゃったよ。」そう言い笑う阪口部長。 「今夜はじゃんじゃんやっちゃってくれ,。」 部長の言葉に部下達は盛り上がり、酒を飲む。 そんな中、一人溜息の黒沢。 立花に「空気を読め」とおでこを叩かれるが 「これも研修の一環だ。」 「お通夜みたいな顔してるんなら帰れ~帰っちまえ。」 そう言われ、 「じゃあ、失礼します。」黒沢は本当に帰ってしまう。 夜の街を歩く黒沢は誰かに呼び止められる。 振り返ると、沢木翔一(加藤雅也)だった。 「その辺で一杯どう、なんて誘いたいんだけどさ、車なんだよ。 黒澤君どこへ,送っていくよ、よかったら。」 沢木の車に乗り込む黒沢。 「俺もさ、前の会社にいた頃、よく上司に銀座のクラブ、 付き合わされたよ。」 「へ,。そうなんですか。」 「高い金払って、女と酒飲んで。 ま、それはそれで面白かったけどね。」 そう言い笑う沢木。黒沢も笑う。 「沢木さん、俺、どうしたらいいかわかんないんです。 あー、じゃなくて??? 話を聞いてほしいんですけど。」 「女のことか,」 「はい。」 まさか黒沢君、奈央子のことを沢木さんに~, 大人の男?沢木に、まだ学生っぽさが抜けない黒沢。 黒沢が言葉を言い直したのは、「大人の男」「社会人」を意識して, 沢木家。 絵里子に誘われ遊びに来ていた奈央子。 「奈央子さん。そんな作戦に乗っちゃダメですよ。 その女の人はこれ以上斉藤さんを追いかけても無理だって わかってるから、奈央子さんに自分の存在を知らせて破談にしたいんです。」 「ううん。その逆なの。斉藤さんのことを幸せにしてあげて下さいって。 この人、本当に斉藤さんのことを愛しているんだな,って。」 「奈央子さんって、本当にいい人ね。 そういう奇麗事普通に言っちゃうなんて。 私もそういう風に心の透き通った人になりたいな、と思って。」 「ただいま。」翔一の声にどぎまぎする奈央子。 黒沢も一緒の登場に、尚更びっくり~ 奈央子は帰ろうとするが、娘の真琴や絵里子に引き止められ、 ,人で絵里子特製のキッシュを食べる事に。 「キッシュ、めっちゃ美味いっすよ。」と黒沢。 「ちょっとは遠慮したら。」と奈央子。 「いいのよ。どんどん召し上がって。」と絵里子。 「ワ?ンも。売るほどあるから。」と沢木。 「ゕネゴ、ワ?ン売るほどあるらしいっすよ。飲みましょうよ。」 黒沢君、グラス持ってるし。(笑) 『恋におちたら』の島男と一緒~(笑) 奈央子、黒沢を無視。 沢木は娘を寝かせに席を立つ。 いいパパだ,~ 「ね,。とっても優しいご主人ね。」奈央子が言う。 「真琴にはね。」と絵里子。 「絵里子さんには優しくないんですか,」黒沢、直球。 「ちょっ~」奈央子は黒沢を睨む。 「優しいんだけど、本当のところはどうなのかしら。 私にはあんな風に心から笑いかけたこと、ないような気がする。」 「まあいいじゃないですか。さあ、飲みましょう~」と黒沢。 「自分ん家じゃないんだよ。」 「はい???。」 「やっと寝たよ。」 ボトルを空けた頃、沢木が戻ってきた。 「二人は結構?ケル口なんだね。」沢木が笑う。 「沢木さん。何で女って結婚したがるんですかね。 結婚って、そんないいもんなんですか,」と黒沢。 「黒沢君はどう思うんだ,」 「知らないっすよ。知らないから、結婚してる人に、聞いているんです。」 「なんなんだろうね、こいつ。 うるっさいなぁ。飲みすぎだよ。」奈央子が黒沢をたしなめる。 「ねぇ奈央子さん。これだけは言っておくわ。 結婚はね、未来に向かってするものなの。 過去なんかどうだっていいでしょ, 私ね、奈央子さんには絶対に幸せになってほしいの。 あなたもそう思うでしょ,」絵里子が夫に同意を求める。 「うん。」 「ちょっと待って下さい。 結婚すれば幸せになれるとかそういうのじゃなくて、」 「私達そろそろ、」 危険を察して機転を利かす奈央子。だが酔った黒沢は止まらない。 「さっき絵里子さん言ってたじゃないっすか。 沢木さんは優しいけど、心から笑ってくれない。」 気まずい雰囲気が流れる。 「いい加減にしなさい~」 思わずグラスの水を黒沢の顔にかける奈央子。 二人は謝りながら、沢木家を後にする。 二人を玄関で見送ったあと、溜息をつく沢木。 絵里子はそ知らぬ顔で片付けはじめる。 「絵里子。今度の週末、蓼科にゴルフでも行くか, たまには、気分転換もいいだろう。」 「そうね。」夫に笑顔を見せる絵里子。 だが夫が離れたあと、思いつめた表情になる。 沢木家の問題も根深そうですね。 やはり、翔一の浮気は絵里子の妄想のような気がします。 絵里子は夫が奈央子の思いを寄せていると感じているようですね。 奈央子が黒沢に水をかけるシーンにびっくり~ ラグビーの時もヤカンで水をかけていましたっけ。 黒沢が沢木に相談していた件は、学生の頃の恋人のこと, それとも奈央子のことだったんでしょうか, 沢木家からの帰り道。二人並んで歩く奈央子と黒沢。 「ずっと謝りたかったんです。 この前は、助かりますなんて言って帰っちゃって、 すみませんでした。」 溜息をつく奈央子。 「削除したのに、蒸し返さないでよ」 「そんなこと言ったっけ,覚えてないけど。」 「忘れてたんだ??? 俺、ボケツ掘った,」 「奈央子さん???」 「突然そういうのやめてよね。ずっとゕネゴって呼んでたくせに。」 「今夜だけは、奈央子さんって呼ばせてもらいます。」 「あれ,???まじモード,」 「勝手にすれば,。タクシー来ないなぁ。」 「俺、奈央子さんといると???」 「衝撃の告白ってやつ,」 「すげ,楽しいんです。 でも、目が覚めたとき、しまったって思ってしまって。」 「それで,それで,」 「どうして,」 「そりゃ会社でバレたら恥ずかしいよ 10コも上の女とデキちゃったなんて???」 「あ、職場の、尊敬する先輩だし。 あと???結婚、しちゃうし。」 「いや、結婚はまだわかんないって???」 「だからもういいでしょ。お互いもう忘れましょう。」 「でも、 いいかげんな男と思われたくないし」 「なかったことにして結婚しちゃうなんて、いやだ。」 「え,」 「まさか??? プ、プロポーズ,」 「やべッ??? またボケツ掘ったかも」 「そんな???急に言われても困るわよ。 黒沢君は一体、どうしたいのかな,」 「俺、まだ22で遊びたいから つかまるのヤダ、 なんて言ったら 殴られる」 「ゕネゴには、誰とも結婚しないで、ずっと職場にいてほしいです。」 「は,」 「だから???このまま、頼りがいのある先輩として、 そばにいてほしいです。」 「それはつまり??? 一生独身で、定年まで居座ってほしいってこと,」 「はい。」笑顔で答える黒沢。 「衝撃的に勝手なヤツ~~」 怒って歩き出す奈央子。 「ちょっと待って下さい、ゕネゴ。」 「私にはもうこの結婚しか残っていないの。」 「結婚しなくたって、楽しい事あるじゃないですか。」 「わかったようなこと言わないでくれる, 32歳の女の気持ちなんて、あんたになんかわかんないのよ、絶対に。 絶対にわかんないんだから。」 奈央子の言葉に黙ってしまう黒沢。 そこへ来たタクシーを止め、黒沢を乗せて奈央子は一人歩き出す。 「ゕネゴ~」黒沢は呼びかけるが、奈央子は振り返らなかった。 「は,。22歳の男にわかるわけないか。」 翌日。会社近くを歩く奈央子と博美。 「ね,え。加藤はさ、割り切ってるって言ってたけど、そんなに綺麗に 割り切れるものなの,」 「先輩、まさか、お見合いの相手のことより捨てられた女のこと 考えてるんじゃないでしょうね。」 「別に私は。」 「ダメですよ、ゕネゴになっちゃ。 後輩の相談に乗ってるのとは訳が違うんですからね。 それならお見合いなんかしなければよかったじゃないですか。」 「おっしゃる通りです。 だから、これでいいの。」奈央子は自分に言い聞かせるようにそう言う。 ふと見ると、喫煙所でタバコを吸う阪口部長の姿が。 ずっと禁煙していたのに、1本吸ったら元に戻ってしまったらしい。 「何かを断ち切るっていうのは、難しいね。」 阪口が部下に言う。 その姿を、切なそうに見つめる博美。 「これでいいのよ。」自分に言い聞かせるようにそう言ったあと 「あのド派手なネクタ?、奥さんの趣味ですかね, 最悪ですね。」と笑った。 奈央子の自宅を掃除する母?厚子。 沢木に借りた傘をチェックしたり、奈央子の服装を注意したり 「斉藤さんに見られたら」と口うるさい。 「心配しないで。私,ヶ月以内に絶対に寿退社するから。」 「誰とも結婚しないで、ずっと職場にいてほしい」 黒沢の言葉が頭をよぎる。 「何が何でも、絶対に結婚して見せるから。」 半ば意地になっている奈央子。 母は満足げだ。 その時家の電話が鳴る。応対に出る厚子。斉藤からだ。 今日の便で成田に付く斉藤。 お土産を渡したいので、家に寄るという。 「本当は、どんな生活をしているのか見たいんじゃないかしら。」 と厚子。 厚子に言われ、奈央子は慌てて着替え始める。 「すぐに失礼しますのでお構いなく。 このあと官邸に顔を出さなければなりませんので。」と斉藤。 厚子と奈央子がお茶とお菓子を出す。 「斉藤さん。子供好きですか,」厚子が突然尋ねる。 「子供???ですか,???はい。大好きです~ 僕も、早く家庭を持って、父親になりたいと思っています。」 そう答える斉藤。 「夜分に突然申し訳ありませんでした。」 斉藤はそう言い立ち上がる。奈央子と厚子も立ち上がる。 奈央子の前に1歩踏み出し 「次は、お約束した、和食のお店で。」 そう言い、握手を求める。奈央子は「はい。」と返事をし、握手をする。 「この分だと、私も早く孫の顔を見れそうね。」 斉藤が帰ったあと、母親が嬉しそうにそう言った。 母の帰ったあと、 「どうか、斉藤さんを幸せにしてあげて下さい。」 加世の言葉を思い出し、奈央子は考え込んでいた。 「お利口になるのよ、奈央子。これでいいの。これで。」 溜息の後、奈央子はそう自分に語りかけた。 翌日。 奈央子が会社に着くと、社内がなにやら慌しい。 ,時半に上海電子との約束があるというのに、部長がまだ出社していない らしい。 中国語を話せるのは部長だけ。社員達が居所を必死に探す。 携帯も繋がらず、立花は自宅に連絡しようとする。 博美の様子が変なことに気付いた奈央子は、自宅への連絡を引き止 める。 博美はト?レの個室から、ホテルの部屋に電話を繋ぐ。 「ほんとすまない。 君が出ていったあと、二度寝しちゃって。」と阪口。 「私に謝ってる場合ですか。 とにかくすぐにいらして下さい。あ~あと寝癖に気をつけて。」 そう言い電話を切る。 個室を飛び出すと奈央子が待っていた。 「先輩、どうもすみません。」博美が謝る。 「私に謝ってる場合じゃないでしょ,」 「あの、第一ホテルから、10分で到着します。」 「10分か。寝癖大丈夫,」 「はい~あとバレそうなのは???」 「ネクタ?~」二人が同時に叫ぶ。 「昨日の目立ったやつ、今日もしてるの,」 「どうしましょう~」 上海電子が部署に到着する。なんとか時間を引き延ばす社員達。 「大丈夫。私に任せて。」 奈央子は博美にそう言い、客人たちにお辞儀をして向かえる。 そこに通りがかった黒沢に、 「その辺で地味なネクタ?買ってきて~ 下で部長を待って、そのネクタ?と替えさせて。 10分しかないの。 ラグビー部でしょ、足使って、足~」 奈央子に言われ、訳のわからぬまま走り出す黒沢。 ネクタ?売り場で地味なのを1本選び、レジに駆け込む。 「包まなくていいから~」息を切らして言いながら 「何でネクタ?買ってるんだろ、俺。」と呟く。 阪口が会社に駆け込む。黒沢が大声で呼びとめ 「これ、替えて下さい。チェンジ~」とネクタ?を渡す。 「サンキュ~」ネクタ?を受け取り部長は又走り出す。 その頃、社員達は筆談で何とかコミュニケーションを図ろうとする。 客らは部長が来ないことに怪訝そうだ。 長谷川真名美(市川実和子)が墓穴を掘り、客を怒らせてしまうが、 そこに部長登場。その場を何とか納める。 奈央子は黒沢にお礼を言い、博美はほっとした表情に。 会社の屋上。 「,年前、やっとの思いで禁煙したのに、また吸ってる部長をみたら、 なんか、私のせいみたいな気がして。 このまま続けても、何にも変わらないのに、何やってるんでしょうね。 私自分が、こんなに馬鹿な女だと思わなかった。」 「それが恋ってもんじゃない,」 「先輩は上手くやって下さいね。 愛人の立場から言わせてもらうと、 やっぱり奥さんってメチャクチャ羨ましいですよ。 私、先輩にだけは、幸せ掴んでほしいんです。」 「なに,加藤らしくないこと言うね。」 「秘密を握っている人間に、会社に居座られちゃ困るんですよ。」 「大丈夫。もうなりふり構わず最後のチャンスにしがみつくから。」 そう言い笑ったあと、奈央子はまた、考え込む。 いつも冷静沈着な博美の慌てぶり。 寝癖を心配するところが可愛いかった。(笑) やはり、「断ち切る」のは難しいようで???。 「先輩にだけは幸せ掴んでほしい。」 絵里子も同じような事を言いました。 私には、絵里子の言葉より博美の言葉の方が重みがあるように聞こえました。 言葉に嘘が無いっていうか???。 約束の和食料理。 明日から又出張で、今度は,週間帰れない、と斉藤が奈央子に言う。 姿勢を正して斉藤が続ける。 「奈央子さん。お会いして、まだ間もないですが、僕は、あなたと 結婚したいと思っています。 これ、受け取っていただけますか,」 婚約指輪を差し出され、それを手に取り見つめる奈央子。 「はい???。ありがとうございます。お受けします。」 レストランを出て二人並んであるく奈央子と斉藤。 「結納の日取りは、又帰ってきてから相談させてください。」と斉藤。 「あの???今日は本当に、ありがとうございました。」 奈央子が握手を求める。 「奈央子さん。今夜は、ホテルをとってあるんです。 一緒に来ていただけますよね, 一緒に、来て下さい。」 「???はい。」 「もう、余計な事は考えちゃダメ。 あんなに待ち望んでいた結婚。 それが今こうやって、私の目の前にある。」 「助かります。」と言い逃げ帰る黒沢の姿を思い出し 「もうあんな惨めな思いをしなくていいんだ。」 「ルームサービスで、何か飲み物でも頼みましょうか,」と斉藤。 「???そうですね。」 「それとも、先にシャワーを浴びますか,」 「???はい。」 バスルームで鏡に向かい、 「本当にこれでいいの,」と呟く奈央子。 鏡の中の自分が話し始める。 「これをクリゕすればエリートの妻。」 「だからこれでいいの。」 「じゃ、どうしてグズグズしてるのよ。 さっとシャワーを浴びて、そのドゕを押せばいいのよ。 そしたらあなたに、なかなかの未来が待っているのよ。」 バスルームの電話のランプが付く事に気付く奈央子。 「君には、感謝している。 考えてみれば、君にとっては、かけがえの無い、 貴重な4年間だったんだよな。 でも???俺、幸せだった。 翼君に、おじさんは、君の事を愛してるって伝えてくれ。 いや、そんなことを言う資格はなかったな。 勝手な事ばかり言って、すまない。 ああ。君も、元気で。」 バスルームから出る奈央子。入ったときと同じままの奈央子に 「どうか、なさいましたか,」と尋ねる斉藤。 「なんか、あんまりこういうことしちゃいけないような気がして。」 「なぜ???,」 「それは???あの、それはですね。 私達、愛し合っていないからです。」 「確かに、僕達は熱愛しているって訳じゃない。 だけど、お互い好意を持って、結婚のプロセスを歩もうとしています。 いけませんか,」 「私もそうやって、斉藤さんを少しずつ愛していこうと思いました。 それに、斉藤さんと幸せになりたいって思いました。」 「だったらなぜ,」 「無理だと思います。 私は一生かかっても、斉藤さんが幸せだった4年間を、そんなような時間を 作れないからです。 ごめんなさい。電話を聞いてしまいました。」 「ちょっと待って下さい。 確かに、僕には付き合っている女性がいた。 だけど、あなたと結婚しようと思って、別れました。」 「彼女のかけがえの無い,年間は、どうなるんですか, わかっていただきたいんですが、私は、あなたの恋人に、 幸せを譲ってあげるほど、そんなにいい人じゃありません。 それに、そんな余裕も実は全くないんです。 正直に言います。 私、このまま、一人で年を取っていくのが怖くなって、 お見合いしたんです。」 「それは僕だって。」 「斉藤さんとは違うんです。 職場で出世出来るわけでもないし、女が10年もいたら煙たがられるし、 両親はどんどん年を取っていく。 そんな毎日を、なんとかしなきゃって。 斉藤さんは、神様が私の為にとっておいてくれた、 たった一人の男性かな、って思いました。 すごい舞い上がりました。 エリート官僚の妻だなんて、すごい夢のようでした。」 斉藤の手をとる奈央子。 「この手を一度掴んだら絶対に話さないって、 ずーっと自分に言い聞かせてきました。 でも???これ、お返しします。 すごく悔しいですけど、私、とてもじゃないけど あの人のようにあなたのことを愛せません。 あなたは、愛する人の手を、二度と離さないで下さい。 絶対に。 私もう本っ当に、こんなに悔しい気持ちであなたのことを 諦めるんですからね。 ほら急がないと。坊やもママも、寝ちゃいますよ。」 奈央子はそう言い笑みを見せる。 立呑み屋?金太郎。 「黒沢さん励ます会、やっと出来たのにー。」 真名美が同席するみんなを睨む。 「奈央子先輩の前祝も兼ねてるの~」と早乙女加奈(山口紗弥加)。 「今夜で,回目のデートだって。決まったも同然だろう。」 立花の言葉にむせ返る黒沢。 「ゕネゴのご成婚を願って、もう一度、カンパ?~」 黒沢以外がビールジョッキを持ち上げる。 「ちゃんと奪いとれたかなぁ???」博美がそっと呟いた。 その頃、夜道を一人歩く奈央子。 息子の翼とフゔミレスで食事をする加世。 「ママ~」翼が窓の外を見る。 斉藤が笑顔で立っていた。 その姿に涙ぐむ加世。翼も嬉しそうに笑う。 自宅の前。 「まあ、いい夢みたな。」奈央子が呟く。 その時、車のヘッドラ?トが奈央子を照らす。 その車が止まり、降りてきたのは、沢木だった~ 沢木さん、何しに来たんでしょう~, 彼は、奥さんに一途なんだと思うな,、なんとなくですが。 奈央子の決断。立派だな,と思います。 ずっと心の中にあったわだかまりに目をつぶることなく、 彼女は決断を出したんですね。 黒沢の心の呟き。 奈央子の心の呟き。 どちらもその世代として当然の言葉なんだけれど、 ちょっと奈央子がかわいそうに思いました。 奈央子は酔って一線を越えてしまったけれど、黒沢君は違いますよね。 一時の感情に負けてしまったのか???。 責任は取れないかもしれないけど、前向きにお付き合いを続けるという 選択は、頭にないのかな。 それにしてもゕネゴの見合い相手への決断は立派だったな,。 次週はゕネゴが仕事に目標を置くようです。 黒澤君も彼女の力になるようで、また、楽しみです。
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分类:初中语文
上传时间:2017-09-01
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