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日语接续词副词词典 日语接续词副词词典(近义词辨析) 一、順接の接続詞(原因・理由;時・場面;条件) ①原因・理由のグループ ですから/だから 因此……;所以…… それで 因此……;因而……;所以…… そのため(に) 为此……;因此…… その結果 结果…… したがって 因此……;因而……;从而…… ②時・場面のグループ それから 然后……;其次……;后来…… そこで 便……;于是……;那么…… その節 那时……;那次……(多用于语气郑重的寒暄中) ③条件のグループ では/じゃ 那么……;那就……;那么说…… それでは/それじ...

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日语接续词副词词典(近义词辨析) 一、順接の接続詞(原因・理由;時・場面;条件) ①原因・理由のグループ ですから/だから 因此……;所以…… それで 因此……;因而……;所以…… そのため(に) 为此……;因此…… その結果 结果…… したがって 因此……;因而……;从而…… ②時・場面のグループ それから 然后……;其次……;后来…… そこで 便……;于是……;那么…… その節 那时……;那次……(多用于语气郑重的寒暄中) ③条件のグループ では/じゃ 那么……;那就……;那么说…… それでは/それじゃ 那么……;那就……;要是那样…… すると(=そうすると) 于是……;于是乎……;那么…… それなら 如果那样……;要是那样和 だったら 如果那样……;要是那样…… とすると/とすれば 那么……;如果那样……;这样看来…… 「それで」と「そのために」 「それで」も「そのために」も、前件を理由に、後件で既に発生した事柄を述べる点に特徴があります。 しかし、「そのために」は個人的な事柄よりも比較的大きな出来事について因果関係を客観的に説明するときに使われます。 「それで」与「そのために」的特点是前项为理由,后项是已经发生的事项。不过,「そのために」多围绕较大的事项客观地说明其因果关系,很少涉及私人琐事。 「それで」と「だから」 「だから」は理由の「~から」と同様に、文末に意志・推量・未来の表現を表すことができます。しかし、「それで」は理由の「~て/~で」から生まれた接続詞なので、文末で「~たい/~(よ)う/~つもりだ」などの意志表現や、「~かもしれない・~だろう」などの推量表現は使えません。 「だから」与表示原因、理由的「~から」相同,可以在句尾任意使用表意志、推量、未来的表达方式。但「それで」是源于表示原因、理由的「~て/~で」的接续词,所以句尾不宜使用「~たい/~(よ)う/~つもりだ」等意志表达方式及「~かもしれない・~だろう」等推量表达方式。 話を促す「それで」 「それで」は理由以外に、相手の話を促すときにも使われます。 「それで」除表示理由外,也可用于催促对方继续 讲话 地质灾害应急演练讲话经济运行调度会讲话志愿服务队成立讲话校长高三动员讲话经济指标调度会讲话 。 「したがって」と「その結果」 「したがって」は必然的に生じる結果を表すときに使う接続詞ですが、論理的な因果関係を強調します。その点、ほとんどの用例は「だから/ですから」に置き換えることができます。文末では判断も意志表現も使えます。 一方、「その結果」は常に文末で「~した」(完了形)と呼応する接続詞で、既に発生した事態だけを客観的に述べる表現です。 「したがって」是一个在表示必然出现的结果时使用的接续词。该词强调合乎逻辑的因果关系。在这一点上,多数例句中的「したがって」都可与「だから/ですから」替换,句尾也可以使用表达判断、意志的表达方式。 另一方面,作为接续词,「その結果」一般在句尾与完了形「~した」相呼应,只客观地叙述已经发生的事态。 「それでは」と「だったら」 「それでは」(話し言葉は「~じゃ」)は現状や既定事実に立って、新たな意見や行動を提起するときに使う接続詞です。一方、「だったら/それなら」は相手の話を認めて、後件で話し手の判断や意思を表す接続詞です。 在承认前述现状或既定事实的基础上提出新的想法或行动建议时,多使用「それでは」(口语词是「~じゃ」)。「だったら/それなら」则首先作前项对对方的陈述内容表示认可,然后作后项表达说话人的判断、意志等。 「それなら」と「そうしたら」 「それなら」は確定状況(条件)を受ける接続詞で、「もし合格したら(→○そうしたら/×それなら)、パソコンを買ってあげる」のような仮定的な条件では使えません。 一方、見たり聞いたりして得た既知情報を条件にすることができるのは「それなら」か「だったら」で、「そうしたら/そうすれば」は使えません。 「それなら」是承接确定条件的接续词,不宜用于表示假定条件的句子中,如「もし合格したら(→○そうしたら/×それなら)、パソコンを買ってあげる」等。 另外,如例句所示,「それなら」或「だったら」可以将耳闻目睹获得的已知信息作为后续事项展开的条件,而「そうしたら/そうすれば」则没有类似用法。 「すると」と「とすると」 「すると」は前件の内容を受けて、続けて起こる事態を後件で述べます。その時、いつも必ず起こることか、その後、連続して起こったことを表すと覚えておくといいでしょう。 「とすると/とすれば」は「もし、それが本当だとすると」という意味を表す接続詞で、後件で判断を表します。「すると」と異なり、仮定条件しか表せません。 なお、いずれも条件の「~と」から生まれた接続詞なので、後件で意志表現は使えません。 「それで」と「そこで」 「そこで」は場面設定をする接続詞で、「安い中古のパソコンを見つけた。それで(⇔そこで)思い切って買うことにした」のように、「それで」と同じように理由も表すことがありますが、「原因―結果」の関係がなくてもかまいません。 前件が場面しか表さないときには「それで」が使えません。 二、逆接の接続詞 「しかし」と「それなのに」「それでも」 基本は以下の三種類の逆説の、どの逆説が適切かという選択になります。 「しかし」は前項と後項が対立する関係にあれば広く使えますが、「それなのに」は因果の逆接で、期待や予想に反する事態に直面したときに使われます。したがって、不満・残念・失望の感情が表れます。 「それでも」は既定・仮定に関わりなく使える条件の逆説で、ほとんどの場合「そういう状態であっても」という意味を表します。 「けれども」と「でも」 「けれども/けれど/けど」は、「~は認めますが、しかし~」と柔らかい逆接になります。そのため、普段の会話では「しかし」より「けれども/けれど/けど」の方が多くなります。 一方、「でも」は前件と後件の間に論理的な関係を必要としない極めて感情的な語で、言い訳に使ったり、不本意な事態や疑問の感情を表したりします。 「それなのに」と「そのくせに」 5は「のに」は逆接グループであればどれでも使えそうですが、「そのくせに」は、やや特殊で、「あいつは金持ちだ。そのくせにとてもけちだ」のように、非難や蔑視の感情を強く表します。また、必ず人が主語(多くは個人)で、同一主語文でなければ使えないという制約があります。ちなみに、5は前後が異主語文となっています。 なお、「それにもかかわらず」は、判断や評価を表すので、客観的な説明の語感となります。 「ところが」と「それが/それどころか」 どれも予想や期待と異なる事態の発生を表すときに用いる接続詞ですが、自分の予想や期待と異なるのが「ところが」、相手の予想や期待と異なるのが「それが」と使い分けられています。 なお、「それどころか」は相手の予想や期待に対して、「いいえ、実際はその正反対で」と述べる場合と、「彼は漢字が書けない。それどころか、平仮名すら書けない」のように「そればかりか」と同じ機能を持つことがあります。 「それにしても」と「それにしては」 「予想や期待以上に~過ぎる」と感じたときは「それにしても」、「予想や期待に反して~」と感じたときは「それにしては」が基本的な使い分けとなります。 銀座は高いと聞いていたけど、 1 それにしても、どこも高いねえ。 2 それにしては、この店は安いねえ。 少し遅れると言っていたけど、 1 それにしても遅すぎるね。 2 それにしては早く来たね。 「それでも」と「かといって」 「それでも」は既定条件にも仮定条件にも使える逆接ですが、「かといって」は常に否定(「~ない」)と呼応する仮定条件の逆接で、「仮にそうであっても、~ない」という意味を表します。 <既定条件=いくら~ても> 父に何度も謝った。 ○それでも ×かといって 父は許してくれなかった。 <仮定条件=たとえ~ても> 僕だってお金がほしい。 · それでも · かといって 人を騙すような商売はしたくない。 三、並立・添加・選択の接続詞 <資料>「それとも」と「あるいは」「または」 どれも選択を表す接続詞ですが、用法をケース別に分けて比較したのが以下の表です。 ケース1:疑問文を結ぶ<二者択一> やるのか、(   )やらないのか、どっちですか。 ケース2:語を結ぶ<二者択一> バスか、(   )タクシーで行きましょう。 ケース3:「どちらも」の意味で使う。 電気も、(   )ガスも通っていない地域。 ケース1 ケース2 ケース3 それとも ○ × × あるいは ○ ○ ○ または ? ○ × もしくは × ○ ○ · ケース1のように、疑問文と疑問文を結ぶときも文法的には「あるいは」も使えるのですが、会話では「それとも」が普通で、かつ自然です。「または」が使われた用例もあるのですが、「または」主として語Aと語Bの選択で、現代語としては不自然に感じます。 · ケース2のように、語を選択するときは「または/あるいは」で、「それとも」は使えません。なお、「あるいは」は「または」より硬い言い方なので、通常の会話では「または」か、何も接続詞をつけない方が自然です。 · ケース3のように、「A、Bのどちらも」の意味でも使えるのが「あるいは」「もしくは」ですが、「もしくは」は今日では書面語として使われるだけです。 「そして」と「および/ならびに」 「そして」は文も語も、同一主語に関することも、異なる主語に関することも並べることができますが、「および/並びに」は同一主語の二つの面を並べる接続詞で、主に名詞に使われます。したがって、1のような異主語文では「および/並びに」は使えません。 法令文では、「ならびに」は「および」より上位の結合に使います。(例えば、法令の各条を並べるときは「ならびに」ですが、各条項に含まれる事項を並べるときは「および」となります。) 「そのうえ」と「おまけに」 「しかも/それに/その上」と「おまけに」はどれも「それに加えて」という意味を表す累加・添加の接続詞で、ほとんど入れ替えが可能です。 「しかも/それに」は普段使われる接続詞ですが、「その上」は少し改まった会話で使われることが多いでしょう。 彼女は頭もいいし。しかも(=それに/=その上)美しい。 この中では「おまけに」が少し特殊で、「しかも/それに/そのうえ」は良い事柄にも悪い事柄にも使えますが、「おまけに」は悪い事柄の累加に使うのが本来の用法です。 「それに」と「それから」 「しかも/それに/その上」は「それに加えて」と事柄を付け加えるもので、意志表現と一緒には使えません。 そのような場合に使われるのが「それから」で、「それから」は継起・順序のほかに、累加・添加の意味を表します。「~。それから~たい/~てください/~なさい」のように意志表現と一緒に使われることが多いでしょう。 ジャガイモ、人参、それから(×しかも/×それに/×そのうえ)、ピーマンも買ってきてください。 「また」と「かつ」 「また」は同一主語の二つの面を並べたり、別のことを付け加えたりする接続詞で、「それに/そのうえ」とほぼ同義です。 「かつ」は同時に併存する二つの動作や状態を表す接続詞で、ほぼ「それと同時に」に相当します。また、「かつまた」のように重ねて使うこともあります。ただし、どれも書面語に属しますから、会話では「しかも」や「それに」のほうが自然です。 美しく、(○また/○かつ)聡明な女性。 彼は詩人であり、(○また/○かつ)音楽家でもある。 上の例文には「かつ」も使えますが、以下のような文例では「そのうえ」と解釈するのは不自然ですから、「また」は不自然です。 彼女は英語が読め、(?また/○かつ)話せる。 「それとも」と「または/あるいは」 資料を参照してください。 なお、「あるいは」には10のように、「あるいは~あるいは~」の形で、同種の事柄があることを表す用法がありますが、この場合、「または」は使えません。 四、説明や話題転換の接続詞 「それで」の二つの用法 「それで」は理由以外に、相手の話を促すときにも使われる。 A:今日は風邪気味で、それで<理由>会社を休むつもりなんだ。 B:それで<話を促す>、会社には連絡したの? A:ううん、まだ。 「ただし」と「もっとも」 「ただし」と「もっとも」は類義表現ですが、「ただし」は前文の内容を認めたうえで条件や制限を加えることにあり、「もっとも」は例外や除外を表すことにあります。 お酒は飲んでもいいです。ただし(×もっとも)、一週間に三日はあけてください。 明日の運動会は全員参加です。もっとも(×ただし)、病気の場合は別ですが、… 「なお」と「ちなみに」 「なお」は「次回は10日に開きます。なお、時間など詳細は後日文書でご連絡します」のように、必要な補足説明を加えるときに使われます。 一方、「ちなみに」は「今日は田中先生にお越しいただきました。ちなみに、田中先生は本校の卒業生です」のように関連することをついでに参考情報として付け加える接続詞です。 「なぜなら「と「というのは」 どちらも先に結果や結論を述べ、後で理由を付け加えるときに使います。そして文末は「~からだ/~んだ」と呼応します。ただし、「なぜなら」は書面語で学術的で使われ、普段の会話では「というのは」が普通です。 なお、「だって~んだもの」は女性や子供が使う口語表現です。 「さて」と「ところで」 「さて」はそれまでの自分の話を打ち切って、異なる話題に移るときの接続詞で、演説や報道などの一方的な語りや、手紙の中で使われます。 「ところで」は相手との会話の途中で何かを思いつき、話の流れを自分の関心のある話題に変えたいときに使われます。会話では「ところで、~か?」の形で使われることが多いでしょう。 「それはさておき」と「それはそうと」 「それはさておき/それはともかく」は8のように、前の内容や話題を一旦中断したり保留して、より重要な内容や話題に会話の流れを戻すときに使います。 「それはそうと」は「ところで」と類義表現ですが、何か突飛なことを思い出して、まったく無関係な話題に移っていくときに使うことが多いでしょう。 「つまり」と「すなわち」 「日本の首都、つまり東京」のように語の言い換えに使われるのは、「つまり」「すなわち」です。なお、「すなわち」は書面語に属します。 また、「すなわち」は10のような内容を整理して述べる場合には使えません。この場合は「つまり」か、内容を短くまとめる「要するに」かの選択になります。 五、断定表現や「~ない」と呼応する副詞 「必ず」「決まって」と「確かに」 「必ず」は「ある条件の下で、間違いなく~する/なる」という強い意志や断定を表します。 「決まって」はある条件の下で例外なく繰り返されることを表しますが、「朝になると必ず日が昇る」「手術をすれば必ず治る」のような自然法則や必然事実には使えず、主に反復現象や個人の習慣や習性を表すときに使われます。 「確かに」は何か根拠があって「間違いなく~」と判断したり確認したりするときに用います。一方、「確か」は不確かな記憶や知識に基づいて「たぶん間違いなく~」という意味を表す副詞です。 「絶対」「決して」と「全然」 「決して~ない」は常に「~ない」と呼応する副詞で、「絶対(に)」と異なり、「嫌だ・無理だ・駄目だ・違う...」などの否定の意味の語とは結びつきません。 なお、「絶対~ない」はまだ起こっていない事柄に対する話者の否定意志や否定判断です。「全然~ない」はその逆に、既に発生した事態につく副詞で、例えば「絶対おいしくない」は食べる前の判断ですが、「全然おいしくない」は食べた後の感想です。また、「全然」は既定事実なので、文末で意志・推量表現は使えません。 「さっぱり」と「まるで」 「全然~ない」の類義語に「さっぱり~ない」があります。主として、期待している人や現象が現れないとき、記憶や理解が生じないときに使われますが、焦点は「事態が出現しない」ことにあります。 「まるで~ない」も類義語で、「100%<完全に>~ない状態だ」という意味を表しますが、主に人の行為に対して使われる語で、自然現象には使えません。なお、予想や「彼はまるで常識がない」のように結果だけが問題の場合は「さっぱり~ない」は使えません。 「あまり/たいして」と「それほど」 「あまり~ない」は一般的に数量や程度が自分の予想より下であることを表します。「たいして~ない」は「自分が予想していたほど~ではない」という程度表現ですが、ほぼ「あまり」と同じ文脈で使えます。 「それほど~ない」は程度を比較・対比する表現で、「相手の予想や判断ほど~ではない」ことを表します。そして、「さほど~ない」は「それほど~ない」の丁寧な言い方になります。 「ろくに」と「別に」 「ろくに/ろくろく~ない」は「十分に/満足に~ない」という意味を表す副詞で、「別に/別段~ない」は「特に~ほどのことはない」という意味を表す副詞です。 「一概に/あながち」と「一向に」 「必ずしも~ない」は「いつでも...ではない/全部が...ではない」と、必ず例外があることを表します。類義語の「一概に」と「あながち」は「~とは言えない」と呼応することが多いのが特徴ですが、ほぼ「必ずしも~ない」と同じ意味と考えていいでしょう。 「一向に~」は、「いろいろ試みたり努力したが、(期待した変化)全然~ない」という意味で使われます。 「とても/到底」と「なかなか」 「とても~ない」(「到底~ない」は強調)は心理的、能力的、或いは状況から考えて、「~することは不可能だ」という意味を表します。ほとんどの場合、「~(ら)れない」<可能形>と呼応しますが、「無理だ・駄目だ・不可能だ...」などの不可能を意味する語とも結びつきます。 「なかなか」はその実現に困難を伴うときに使う副詞です。「なかなか~だ」と肯定と結びつくと、「相当程度が高い」ことを表し、「なかなか~ない」と否定と結びつくと、実現が困難で「容易には~ない」という意味を表します。 六、推量や特定の文末と呼応する副詞 推量の副詞と文末の呼応 もしかして/もしかしたら ~かもしれない/~かなあ/~かしら ~んじゃない?/~んじゃないか たぶん/おそらく ~だろう ~んじゃない?/~んじゃないか きっと ~だろう ~はずだ/~に違いない 「もしかして」と「まさか」 「もしかして」も「まさか」(「よもや」は古い言い方)もその可能性が少ないと思う気持ちは共通ですが、「まさか」が表した事態は話者にとって不都合な事態で、「そうであってほしくないが、もしかして~」という気持ちが現れます。 また、「まさか~ないだろね」のかたちがおおく使われますが、疑惑や問いただしの感情も含まれています。なお、「もしかして」には「~だろうね」と確認する使い方はありません。 「まるで」と「いかにも」「さも」 「まるで/あたかも」(「あたかも」は書面語に属する)は姿勢や、性質、状況などがとても類似しているときに使う副詞で、常に「~ようだ」と呼応します。 「いかにも~」は「まさにそのとおりの様子や態度である」ことを表しますが、「さも」は「実際はそうではないのに、ほんとうのように見せかける」意図的行為に使います。 「どうも」と「どうやら」 「どうも」は「~ない」と呼応して、「どうしても~ない」の意味も表す以外に、推量の「~ようだ/~そうだ/~らしい」と呼応して、「実際はどうかわからないが、なんとなくそう感じられる」という意味を表します。 「どうやら」も推量の「どうも」と同じ文脈で使えるのですが、「間違いなく~だろう」という語感に近づきます。 「たしか」と「てっきり」 「確か」は不確かな記憶を表す副詞で、過去の事柄を推量します。死して、多くは「~だったと思う/~だったはずだ」と呼応します。 「てっきり」は「~と思った/~と思ったら、~」などと呼応して、「しかし、実際はそうではなかった」ことを表します。 「よほど」と「かなり」 「よほど」は「かなり」の意味を表すとき、常に推量表現を伴うのが特徴です。例えば「この料理、かなり(×よほど)おいしいよ」のように既定事実には使えません。その他、「よほど~しようかと思ったが、(しかし)」の形で、もう少しでそうなってしまいそうな状態を表します。 「さっと」と「さぞ」 「さぞ」と「きっと」は類義語ですが、「さぞ」は、「彼ならきっと(×さぞ)成功するはずだ」のような未来の事柄には使えません。 また、「さぞ」は他者の事柄を述べるときは、話者の共感や同情の気持ちを伴う表現です。ですから、「きっと」では悲しんでいる可能性が高いという意味にしかなりません。 「~のか」と呼応するのは? 「~のか」と呼応していることに注意してください。「いったい」は疑問を強める副詞で、不審な気持ちを表したり、相手を責めて問いただすときにも使います。<例>「~どうしたのだ」「~どうする気だ」「~どこへ行ったのだろう」。 七、特定の助詞と呼応する副詞 「もし」と「もしも」「万一」 「もし」はどうなるかわからない仮定的な事態を想定する副詞で、「~たら/~ば/~なら」と呼応します。「もし」は確定事実や必然的に発生する事柄を述べる「~と」とは呼応しないことに注意しましょう。また、注意してほしいのは、「もし」には「もしも/万一」のように名詞用法(「~のN」の形)がないことです。 この「もし」の強調が「もしも」と言えます。「もしも」は「もし」から「万一」の場合まで広範囲に使えます。なお、「万一」は、まったくその可能性がない空想的想定には使えません。 「一旦」と「いざ」 「一旦」と「ひとたび」はほぼ同義語で、「一度」を意味し、条件にも理由にも使えます。 「いざ」は何かの行為を思い立ってしようとするときに使う副詞で、「いざというとき」の形で「緊急になすべきことの起きたとき」を意味する慣用句も作ります。 「たとえ」と「いくら」「どんなに」 「たとえ~ても」は、まだ起こっていない仮定条件の逆接です。この「たとえ」の古い言い方が「よしんば」ですが、会話では使われません。 一方、「いくら~ても」「どんなに~ても」は主に既定条件の逆接に使われ、もう起こったことか、確実に起こることを条件にしています。 <まだ読んでいないが、わからない> =たとえ読んでも、わからない。 <何度も読んだが、わからなかった> =いくら読んでも、わからない。 なお、「どんなに~ても」は程度を問題にする副詞で、「何度も/何回も」と回数を問題にする文脈では使えません。 「仮に」と「仮にも」 「仮に」は順接にも逆接にも使える副詞です。一方、「仮にも」は「仮にも~ない/~てはいけない」と否定や禁止と呼応して、「どんな場合でも」を表し、「かりにも~からには/~以上/たるもの」など既定条件と呼応して、当然の行為や結論を表します。 仮定か既定かが問題 選択肢の中で「~たら」と呼応するのは、「万一」か「一旦」ですが、「万一」は仮定表現にしか使えず、既定事実(=なかなか泣き止まない))には使えません。 「いまさら」と「せめて」「なまじ」 「今更」は「今となってはもう~ない」と手遅れだし、無意味だという意味を表します。 「せめて」は最低線の期待を表す副詞で、「~たい/~てください」などと呼応したり、「せめて~だけでも/なりとも」の形で、「最低限これだけでも」という依頼や希望の表現を作ります。 「なまじ」(「なまじっか」は口語)は「なまじ~ばかりに/だけに」と呼応することが多いのですが、行為が中途半端で未熟な状態だったり、する必要のないことをしたせいで、かえってよくない事態になったときに使います。 「なにしろ」と「なにぶん」 「何しろ/何せ」と「なにぶん」は類義語で、どちらも自分の力ではどうにもならない事態を表します。「何しろ/何せ」は後件で不可避の事態を表し、「なにぶん」は他者への依頼に使うことが多いでしょう。 「ただ」と「単に」 「ただ」は限定の副詞で、自然現象にも人の行為にも広く使える副詞ですが、「単に」は常に軽視・蔑視の感情を伴う語で、「ただ君だけが頼りだ」「ただ風が吹くだけ」のような例文では使えません。 なお、「ひとり」は人か擬人化できる国や組織にだけ使われる副詞です。 八、人の意図や希望を表す副詞 「どうぞ」と「どうか」「ないとぞ」 「どうぞ」は勧めや許可・依頼に使われます。しかし、「どうぞ」は単に相手に語りかける語ですが、「どうか」は「無理は承知ですが、ぜひ~」と希望や願望の気持ちが強くなります。この「どうか」の丁寧な言い方が「なにとぞ」です。そのため、1は許可や勧めなので「どうか」は使えず、3のような祈りや、.3のような丁重な依頼には「どうぞ」は不自然になります。 なお、「どうにかして/何とかして」は「困難は色々あるが、何か方法を考えて」という意味の語で、主に話者の希望を表します。 「ぜひ」と「きっと」「必ず」 「ぜひ」は依頼や希望と呼応する副詞ですが、「きっと」は断定に近い推量判断で、「~はずだ/~に違いない」などと呼応します。 一方、「必ず」は100%の断定で、仮に「きっと(→必ず)来てください」のように依頼に「「きっと」や「必ず」が使われるときも、それは依頼というより、再確認や念押しの表現になります。 「できれば」と「できるだけ/なるべく」 「できれば」は「もし可能であれば」の意味で、遠慮がちに依頼や希望を述べる語です。 「できるだけ/なるべく」は「できうる範囲まで」から「できうる最大限」まで幅広い範囲を表しますが、「できれば、可能な範囲で」と、希望の感情が強く表れる語で、丁寧な会話で多く使われます。6の例文では、「できるだけ(=なるべく)急いで…」とすれば使えます。 なお、「一生懸命」は全力を挙げて何かをすることを表す語で、類義語に「必死で」があります。 「ひたすら」「ひたむきに」と「もっぱら」 「ひたすら」は一つのことに心を傾けることを表す語で、「ひたむきに」は何か大きな目標に向かって、心を集中して一生懸命に努力している様子を表します。また、「がむしゃら」も何か目標に向かってがんばっているのですが、無我夢中で猪突猛進する姿を表しています。 なお、「もっぱら」は「他のことはしないで、そのことばかりに」という意味を表します。ですから、「すべきことをしないで」という非難の感情を含む文脈では「もっぱら」が適切になります。 「せっせと」と「こつこつ」 「せっせと」は仕事などを、休まずに一生懸命にすることを表し、「こつこつ」は着実に一歩一歩努力することを表します。 「せっかく」と「わざわざ」 「せっかく」は「何かの期待を込めて、特に~する」という意味の語で、努力した行為が望む結果にならなかったときは「せっかく~のに」、その機会を活用して何かをするときは「せっかく~から」などの形で使われます。 「わざわざ」は「そこまでしなくてもいいことなのに、敢えて負担の多い方法を選んで~する」時に使われる語です。常に意志行為に係る副詞で、「わざわざ<休める/冷えている/美しい>」のように状態性の述語とは結びつきません。 せっかく(×わざわざ)親からもらった命を粗末にするな。 わざわざ(×せっかく)来なくてもいいよ。 「わざと」と「ことさら」 「わざと」は「故意に」と同じ意味で、何か下心や悪意がってする作為的行為です。「ことさら」は「特に」と同じ意味ですが、必要以上に、或いは通常に取り立てるときに使います。 九、人の態度や様子を表す副詞 <資料>人の性格を表す副詞 あっさり(した性格) 淡泊で、物事に拘りがない(淡泊,不斤斤计较)淡泊、坦率 おっとり(した性格) ゆったりと落ち着いている(从容镇定)大方、稳重 からっと(した性格) 明るくて、小さなことに拘らない(开朗,不拘泥于小事)爽朗、坦率 さっぱり(した性格) 淡泊で、態度がはっきりしている(淡泊,态度明朗)直爽、坦率 じめじめ(した性格) 暗くて陰気な(忧闷,郁郁不乐)阴郁 ねちねち(した性格) しつこくて、嫌な(执拗,令人厌恶的)絮絮叨叨、不干脆 のんびり(した性格) 楽天的で、あくせくしない(乐天,不慌不忙)悠闲自得 「はっきり」と「きっぱり」 「はっきり」は鮮明で明瞭な状態を表す以外にも、「頭がはっきりする」のように体調や気分が爽快な状態も表します。一方、「きっぱり」は迷いのない断固たる態度で行うことを表します。 「きちんと」と「きっちり」 「きちんと」は乱れがなく整っていることや、正確で過不足がないことを表します。「きっちり」は「靴紐をきっちり結ぶ」のように緩みのないことや、時間・推量が厳密に合致していることを表します。問題は4ですが、「きっちり千円しかない」「きっちり2時に集合」のように、「ちょうど」の意味で使えるのは「きっちり」です。 なお、「しっかり」は多義語で、堅固であることや、健全であること、<着実にかつ十分に>行為を行うことを表すのは「しっかり」です。 「いきいき」と「もりもり」 「いきいき」は元気で活気がある様子を表しますが、「もりもり」は意欲的・精力的に物事を行う様子を表したり、「もりもり食べる」のように活力・食欲などが強烈な様子を表します。しかし、「もりもり」には「~する」の形がありません。 「きびきび」と「てきぱき」 「きびきび」は動作そのもの迅速でいきいきしていること、「てきぱき」は物事を迅速に手際よく処理する様子、「はきはき」は言い方や態度が歯切れよく明瞭であることをあらわします。 「もじもじ」と「うじうじ/いじいじ」 「もじもじ」は遠慮や恥ずかしさのために、ためらったり落ち着かない様子を表します。 「いじいじ」はいじけて態度がはっきりしない様子を、「うじうじ」は決断力がなく、いつまでもくよくよしている様子を表します。 「ぐずぐず」と「ごろごろ」 「ぐずぐず」はなかなか行動を開始しなかったり決断が遅れることを表し、「ごろごろ」は人が怠けて何もしないでいる様子を表します。 「だらだら」と「もたもた」 「だらだら」は物事の進行が遅かったり、怠けて時を過ごす様子を表し、「もたもた」は動作に機敏さがなく物事の処理に手間取る様子を表します。 11~12は「だらだら」か「もたもた」かの選択になります。なお、「のろのろ」は動く速度が遅いことを表します。 「あたふた」「たじたじ」 「あたふた」はあわてて行動する様子を、「たじたじ」は相手の力や気迫に圧倒されてたじろぐ様子を表します。 「まごまご」と「おろおろ」 「まごまご」は方法や方向がわからず、適切な行動ができない様子を、「おろおろ」はどうしていいかわからず、平静さを失い取り乱した様子を表します。 「せかせか」と「そわそわ」 「せかせか」は言動に落ち着きがなく忙しそうな様子を、「そわそわ」は何か気になることがあって、落ち着かない様子を表します。 「ぼんやり」と「ぼやぼや」 「ぼんやり」は「はっきり」の反対語で、色・輪郭・意識・記憶などが明瞭でないことや、放心状態、あるいは無気力な様子を表します。 「ぼやぼや」は適切な行動をしないことや、不注意なことを表します。 「ぽかんと」と「ぼさっと」 「ぽかんと」は口を開けて茫然自失の様子、「ぼさっと」は何をしていいかわからず、じっと動かない(多くは立ったままの)様子を表します。 一方、「きょとんと」は驚いて、何が起こったのかわからない様子を表します。 十.人の感情や感覚を表す副詞 <資料>動作を形容する副詞 (1)食べたり飲んだりの様子を表すグループ がつがつ(と/する) 空腹のため、むさぼるように食べる 因饥饿而贪婪地吃 ばくばく(と) 次から次にたくさん食べる 狼吞虎咽地吃 もりもり(と) 勢いよく、どんどん食べる 风卷残云,大量地吃 ぐいぐい(と) 勢いよく、どんどん飲む 使劲地,咕嘟咕嘟地喝 ちびちび(と) 少しずつ、舐めるように飲む 品尝般地慢慢喝 すばすば(と) 連続的に早くタバコを吸う 一口接一口地吸 ぷかぷか(と) 盛んにタバコをふかす 吧嗒吧嗒地吸 (2)笑う様子を表すグループ からから(と/する) 自慢げに高らかに笑う 得意地高声大笑 くすくす(と) 声を潜めて隠れて笑う 窃笑,哧哧地笑 げらげら(と) 無遠慮に大声で笑う 无所顾忌地哈哈大笑 にっこり(と/する) うれしそうに微笑む 高兴地微笑 にたにた(と/する) 声を立てず、気味悪く笑う 不出声,令人不舒服地笑 にやにや(と/する) 照れたり人を馬鹿にして薄笑いする 难为情或嘲弄人时的冷笑 (3)泣く様子を表すグループ しくしく(と) 弱々しくすするように泣く 抽抽搭搭地哭 ぼろぼろ(と) 涙をこぼしながら泣く 扑簌落泪 めそめそ(と/する) 声を立てず、弱々しくなく 低声哭泣,啜泣 わあわあ(と) 大声で激しく泣く 哇哇大哭 (4)歩く様子を表すグループ うろうろ 目的もなく行ったり来たりしている 转来转去,徘徊 すたすた 急ぎ足で、どんどん歩く 疾行,大步流星 ぞろぞろ 多くの人や動物・虫が引き続いて歩く 一个跟一个,络绎不绝 てくてく 長い道のりを一定の速さで歩く 不住脚地 とことこ 小股で速い足取りで歩く 碎步快走,迈小步快走 とぼとぼ 元気なくさびしそうに歩く 有气无力地,脚步沉重 ぶらぶら 目的もなくゆったりあちらこちら歩く 溜达,信步而行 よちよち 小さな子供が危なっかしく歩く 东倒西歪,摇摇晃晃 よぼよぼ 老人が、足元も危なげに歩く 蹒跚,腿脚不灵便 (5)話している様子を表すグループ <よくしゃべる様子> ぺちゃくちゃ 続けざまに、うるさくしゃべる 喋喋不休,好唠叨 ぺらぺら 軽薄に何でもしゃべる 喋喋不休,口若悬河地 外国語を上手に話す 流利,流畅 べらべら 言うべきでないことを軽薄にしゃべる 喋喋不休,口若悬河地 ぽんぽん 勢いよく、続けざまに話す 直言不讳,一个劲第直说 <大声で騒ぐ様子> がやがや 多くの人が騒々しく騒ぐ 吵吵嚷嚷 がんがん 大声で激しく小言を言う 喋喋不休地责难 わあわあ うるさい声で叫んだり騒いでいる 哇啦,吵吵嚷嚷 わいわい 多く人があれこれ意見を言う 大声吵嚷,吵吵嚷嚷 <小声で話す様子> こそこそ 内密の話を小声で話す 嘀嘀咕咕,窃窃私语 ひそひそ 他の人に聞こえないように小声で話す 偷偷,悄悄,暗中 ぼそぼそ 低い声で、小声で話す 叽叽咕咕 (6)不満を述べたり叱る様子を表すグループ がたがた 不平や不満を言い立て騒ぐ 唠叨,婆婆妈妈地 がみがみ 厳しく叱ったり文句を言う 唠唠叨叨,严厉斥责 ぐずぐず 不平や不満を不明瞭に言う 唠叨,嘟囔 くどくど しつこく繰り返して、同じことを言う 絮叨,啰嗦 ぶうぶう 不平や不満を激しく言い立てる 发牢骚,唠叨 ぶつぶつ 小声で不平や不満をつぶやく 嘟囔,唠叨 (7)眠っている様子を表すグループ うつらうつら 短い瞬間、ふと眠っている 昏昏欲睡,昏昏沉沉 うとうと(する)短い時間、浅く眠っている 迷迷糊糊 ぐうぐう いびきをかきながら、深く眠っている 呼噜呼噜地 ぐっすり 深く静かに眠っている 酣睡,睡得香甜 こっくり 頭をうなずくように動かして居眠りする 打盹儿,打瞌睡 すやすや 静かに気持ちよさそうに眠っている 安静地,香甜地 (8)密かに行動する様子を表すグループ こそこそ(する)人に知られないよう隠れて行動する 偷偷摸摸,鬼鬼祟祟 こっそり 人に知られないようにそっと行動する 偷偷地,悄悄地 そっと(する) 静かに注意深く行動する 偷偷地,悄悄地 「うきうき」と「いそいそ」 「うきうき」は何かいいことがあって嬉しくて心が弾む様子を、「いそいそ」は嬉しそうに急いで何かをしている様子を表します。動作に焦点を当てたのが「いそいそ」と考えていいでしょう。 「わくわく」と「ほくほく」 「わくわく」は期待や喜びで気持ちが高揚し、落ち着かない様子を、「ほくほく」は何か自分の利益になることがあって、嬉しくてたまらない様子を表します。「わくわく」と「ほくほく」は類義語ですが、期待感を表すのが「わくわく」です。 「さっぱり」と「すっきり」 「さっぱり」は清潔で気持ちがいい様子を、「すっきり」は心の中の悩みや気がかりがなくなり気持ちがいい様子を表します。 「すかっと」と「すっと/せいせい」 「すかっと」は生理的感覚で、その点「さっぱり」と似ていますが、一瞬のうちに気分が爽快になる様子を表します。 「すっとする」はそれまでの何かに対する不愉快な気持ちが獏なり、気分が良くなった状態を表します。「せいせいする」もほぼ同義語ですが、心に積もった怒りや恨みを晴らしたり、嫌なことから解放された快感を表します。 「のびのび」と「のんびり」 「のびのび」は物事にとらわれず、自由に何かをする様子を、「のんびり」は心配事がなく、心や体がくつろいだ様子を表します。 「ゆっくり」と「ゆったり」 「ゆっくり」は急がないで満足するまで何かする様子を、「ゆったり」は空間・気持ちなどに十分余裕がある様子を表します。 「うんざり」と「げんなり」 「うんざり」と「げんなり」は類義語で、物事に飽きて嫌になるときはどちらも使えますが、とても疲れて動くのも嫌な様子を表せるのは「げんなり」です。 一方、「こりごり」はひどい目に遭って、二度としたくないと思う気持ちを表します。 「むかむか」と「むらむら」 「むかむか」は心からこみ上げる怒りや不快感を表します。「むらむら」も類義語ですが、「むらむら」は衝動や欲望など激しい感情が急にわきあがる様子を表しますから、怒りの感情だけとは限りません。なお、「むらむらする」という言い方はありません。 一方、「かんかんに」は声を荒げて激しく怒っている様子を表します。 「むっと」と「ぶすっと」 「むっと」はこみ上げる怒りを抑えて、表情を硬くした様子を、「ぶすっと」は心の中に不満や怒りがあって、ずっと黙り込んでいる様子を表します。なお、「ぷいと」は怒って急に不機嫌な顔になることで、多くは顔を背けた様子を表します。 「どきどき」と「おずおず/おどおど」 「どきどき」は興奮・恐怖・期待などで胸が激しく動悸する様子を表します。「おずおず」は遠慮したり、怖がりながら何かをする様子を表し、「おどおど」は不安や恐れで挙動が落ち着かない様子を表します。 「ひやひや」と「はらはら」 なお、「ひやひや」は心配したり、危険を感じたときに使う副詞で、「はらはら」は事態の成り行きを心配して気をもむことを表します。 「びくびく」と「ぴりぴり」 「びくびく」は不安や恐怖で恐れおののいている様子を、「ぴりぴり」は非常に緊張して、神経質になっている様子を表します。 「ぎょっと」と「ぎくっと」 「ぎょっと」と「ぎくっと」は類義語で、不意に予期しない物事に出会って驚きや恐怖を感じて緊張する様子を表します。その場合、心が激しく動揺するのが「ぎょっと」、心臓が瞬間止まりそうになる様子を表すのが「ぎくっと」です。 「はっと」と「ぞっと」 「はっと」は急に思いついたり驚いたりする様子を、「ぞっと」は恐ろしさや寒さで、思わず体がすくむ様子を表します。 「ひやりと/ヒヤッと」は主に危険を感じたり、寒気がしたりしたときに使います。 「がっかり」と「がっくり」 「がっかり」は自分の希望や期待に反する結果になって、失望した様子を表します。一方、「がっくり」は失望よりも強い落胆したり絶望した様子を表しますが、元々急に緊張の糸が切れて、体の力が抜けていく様子を表しています。 「くよくよ」と「しょんぼり/しおしお」 「くよくよ」は小さなことをいつまでも心配したり悩んだりする様子を表します。 「しょんぼり」は元気なくさびしそうな様子を表します。「しおしお」もがっかりして元気のない様子を表しますが、「しょんぼり」には「~する」のかたちがありますが、「しおしお」には「~する」の形がありません。 「いらいら/じりじり」と「むずむず」 「むずむず/うずうず」は何かをしたい欲求が抑えられず、落ち着かない様子を表します。 「いらいら」と「じりじり」は類義語で、どちらも自分の思い通りにならず、焦っている様子を表します。その際、腹立たしさを表すのが「いらいら」、焦燥感で心が落ち着かない様子を表すのが「じりじり」です。 十一、比較や選択を表す副詞 「一番」と最も」 「一番」は序列のトップ、「最も」は同類のものの中で程度が一番上であることを表します。「最も」は程度を問題にしているので、1のように開始点(最初)や終了点(最後)は表せません。 なお、2のように「(他の事柄と比較して)一番~」を表すときは、「いちばん」「もっとも」よりも「何よりも」が一番適しています。 「更に」と「より/一層」 「もっと」は程度が「今まで以上」であれば何でも使える副詞ですが、「更に」は「程度が前にもまして、一層~」という意味を表す副詞で、累加意識を伴います。「更に」が「もっと」「一層」「なおさら」と異なるのは、「それに加えて」と同類の行為を重ねて行う意味も表すことで、4のような例では「更に」しか使えません。 なお、「より」「一層」は二つの事柄を対比して、後者のほうがより程度が上だという意味を表します。「更に(一層)風は強くなった」のような場合はどちらも使えますが、5のように異なるA、Bを対比するときは「更に」が使えません。 「なおさら/よけいに」と「まして」 「なおさら/よけいに」は「~ので、なおさら(⇌よけいに)~」「~たら/~と、なおさら(⇌よけいに)~」など、理由や条件の句に続き、「~の場合、より一層/ますます~」という意味を表します。なお、「なおさら」はプラス・マイナスの事態に使えますが、「よけいに」はマイナス事態に使われることが多いでしょう。 「まして」は二つの事例を並べ挙げて、「Aの場合でさえこうなのだから、Bの場合はもちろん~」という意味をを表します。 「特別」と「特に」 「特別(に)は「普通と違って、例外的に」、「特に」は「他より程度が著しく異なり」という意味で使われます。「特別に≒例外」「特に≒選択」と考えれば、わかりやすいでしょう。 「とりわけ」と「ことに」 「とりわけ」は「その中でも特に~」、「ことに」は「他とは異なり、特に~」という意味で使われます。「ことのほか」は「ことに」を強調した語ですが、「ことのほかお喜びでした/ことのほかお気に入りです」などは慣用的に使い方が決まっています。 なお、「~わけではない/~ほどではない/とは言えない」など否定表現と呼応するのは「特に」で、「とりわけ」「ことに」にはありません。 「とにかく」と「ともかく」 「とにかく」は元々「何にせよ」の意味で、「仮に色々問題があるにせよ、最優先で~」を表します。一方、「ともかく」は「色々問題はあるが、一旦その議論や詮索は後回しにして、先ず~」という意味で、「~はともかく」は「~はさておき」と同じ意味を表します。 「むしろ」と「いっそ」 「むしろ」はAとBを比較して、より適切なほうを選択する語ですが、「いっそ」は逃避や自暴自棄の選択か、色々迷ったあげく、思い切って決断するときに使われます。 なお、「どちらかと言えば」はAとBを比較したとき、「どちらもぴったりではないが、より近いのは~」という判断を表します。 「一応」と「ひとまず/とりあえず」 「一応」は「十分ではないが、ともかく~」の意味で、暫定的な措置や判断を表します。 「とりあえず」と「ひとまず」は類義語で、「色々しなければならないものの中でも、最初に~」という意味で共通します。しかし、「とりあえず」は暫定措置で、急いでいるとか間に合わないとかの時間的制約があるときに使います。一方、「ひとまず」は暫定措置ではなく、現状から考えて必要な第一段階の行為の選択を表していて、「何はともあれ、一旦~して、それから」という意味で使われます。 十二、程度や数量を表す副詞 「さんざん」と「はなはだ」 「さんざん」は「ひどく激しく~する」という意味で動作動詞に係りますが、「はなはだ」は形容詞や「困っている/汚れている」などの状態性の述語に係る語です。 「むやみに」と「やたら」 「むやみに」は「よく考えないで軽率に」という意味で、それが進んで「度を越してひどく」という意味も表すようになります。後者の場合、「やたら」と共通しますが、「やたら」は通常を超えた異常な状態を表しています。 「とても」と「大変」 「とても」は形容詞や状態性の語に係る副詞なので、「とても失礼しました」や「とても働いた」は誤用になります。その点、「大変」のほうが使用幅は広いのですが、文章か改まった会話で使われる語で、くだけた会話では不自然になります。 「ずいぶん」と「さすが」 「ずいぶん」は動詞にも形容詞にも係る使用幅の広い語ですが、常に「思った以上に」という気持ちを込めた語です。「さすが」は「思ったとおり、ほんとうに~」と賛嘆の気持ちを表す語で、「~だけあって」と呼応することが多いでしょう。 「実に」と「誠に」 「実に」も「誠に」も「ほんとうに」という意味を共有していますが、「実に」は賛嘆や感嘆の気持ちを表し、「誠に」は嘘がなく真実であることを表しています。また、「誠に」は文章か或いは改まった会話でしか使われません。 「大いに」と「十分」 高い程度を表す副詞の中で、文末で意志表現が使えるのは「大いに」だけです。「十分」も意志表現が使えますが、意味が違います。 「なかなか」と「かなり」 「なかなか」は常にいい評価と結びつく語で、賛嘆の気持ちが表れます。「かなり」はいい評価にも悪い評価にも使えます。「普通をやや上回る程度」で、それほど高い評価を表してはいません。また、「案外」は予想外に、「わりあい」は比較的にという意味で、10のような会話で使うと、やや失礼ですね。 「たっぷり」と「みっちり」 「たっぷり」は満ち溢れるほど十分な様子を表します。「みっちり」は人を厳しく十分に教育することを表します。 「みな」と「全部」「一切」 「みな」は「全員」(人)の意味でも「全部」(物)の意味でも使えますが、「全部」「一切」は物にしか使えません。なお、「一切」は文章か改まった会話で使われる語で、普段の会話は「全部」のほうが自然です。 「すっかり」と「そっくり」 「すっかり」は「全部」の意味でも「完全」の意味でも使えますが、「全部」「すべて」と違って、文末で「~てください」などの意志表現が使えません。一方、「そっくり」は最初からひとまとめになったものを「丸ごと全部」という意味です。 「少し」と「やや」「いくらか」 「少し」は状態性の語にも、動作動詞にも係りますが、「やや」「いくらか」は形容詞や可能動詞、「疲れる・痩せる」などの状態性の語にしか係りません。なお、「いくらか」は謙遜表現として使われるときは、「まあまあ」に近づきます。 「せいぜい」と「たかだか」 「せいぜい」も「たかだか」も、「どんなに多く見積もっても」という意味ですが、「せいぜい」は「いくら努力しても」という努力意識を伴います。「たかだか」は最初から軽視した感情が表れます。 十三、時と時間を表す副詞 「今」と「ただいま」 「今」と「ただいま」はほぼ同義語ですが、「今(×ただいま)の若者」のように「今」には幅があります。また「ただいま」は「今~する」と近い未来も、「今~した」と近い過去も表すこともできます。なお、お客と応対するときの丁寧な言い方は、「ただいま」となります。 「たった今」と「今さっき」 「たった今」は「今よりちょっと前」を表し、通常は数分ぐらい前を表します。「さっき/今さっき」は発話時からそれほど時間がたっていないと思うときに使われ、通常は数分から数十分ぐらい前でしょう。なお、助詞の「~から/まで」と結びつくのは「さっき/今さっき」となります。 「このごろ」と「近頃/最近」 「このごろ」はある状態が今日まで続いていることを表します。「このごろ~ない」は使われますが、完了動作を表すことができません。また、以下の図のように「近頃≦最近」と時間の幅は広くなります。 今  このごろ    ×     この間   × × × ×           近頃   × × × × × × ×               最近                      なお、「今頃」は「断定できないが、多分今ぐらいは~」という推量判断に使われます。 「このたび」「と「この間」 「この度」は近い過去に起こったことを表す副詞で、多くは新しく起こったことを述べます。「この間/先日」は少し前の日に起こったことを漠然と指す副詞で、「この間から/この間まで」のように継続状態や継続行為を表すことができますが、「この度」にはこの用法がありません。 「かつて/先ごろ」と「かねて」 「かつて」は現在から見てはるか以前の出来事や経験を述べます。10のように経験を表す「~たことがある」と結びつくのは「かつて」です。 「先ごろ」は現在からあまり隔たっていない、近い過去を漠然と表しますが、一般には「かつて」は年単位、「先ごろ」は月単位と言えます。 「かねて」は以前から継続的に今日まで及んだ事態を表しており、一回性の過去に起こった事実を表すことができません。なお、「かねがね」は「かねてから/かねてより」に相当する副詞で、12の場合に使うと、「~より」が重複します。 「近々」と「将来/未来」 「将来」は「未来」よりも現在に近い時を表し、人の一生の中で起こるような事態は「将来」を使います。たとえば「息子の将来」「人類の未来」のように使い分けましょう。「近く/近々」は「近いうちに」という意味を表し、通常は半年以内でしょう。 「今に」と「今や」 「今に」は近い将来を表す副詞で、予測や推量、希望などの文脈で使われます。「今や」は「今では」「今こそ」の意味で使われる副詞で、現在を表す副詞です。 「そのうち/やがて」と「いずれ」 「そのうち」は漠然とあまり先でない時期を表しますが、「たぶん~だろう」という曖昧さを含んだ副詞になります。 「やがて」は「たぶん近い将来に」という意味で、「それがいつになるかはわからないが、そうなるだろう」、「遅かれ早かれ」は「遅い早いの違いはあるが、近い将来にそうなるだろう」という話者の判断を表します。この両者は「そのうち」よりは現在から隔たった未来になります。 「いずれ」が「そのうち/やがて/遅かれ早かれ」と異なる点は、必ず実現するという前提にたった副詞であることです。たとえば、18の例文で「いずれ」以外の副詞を使うと、言われた人は連絡があるかどうか不安になってしまいます。 「すぐ」と「もうすぐ/まもなく」 時間を表す「すぐ(に)」は、人の行為や意志表現に使うことが多いですが、「日が暮れるとすぐ暗くなる」「剃っても、すぐ伸びる髭」のように動植物や自然現象に使われることもあります。なお、人の行為や意志表現に使うときは「直ちに」に置き換えることができますが、少し改まった言い方になります。 1は文末が「~てください」と意志表現が使われていますから、「もうすぐ」が使えません。「早速/至急/直ちに」は人の行為や意志表現を表す「すぐ」の意味では使えます。ただし、未来の推量には使えません。 「もうすぐ/まもなく」は、どちらも現時点を基準にして、あることが余り時間を置かないで確実に実現するという判断を表します。両者の違いは、「まもなく」には過去の事実を述べる用法がありますが、「もうすぐ」は未来しか表せないことです。また、「すぐ」は「ある状況が成立したとき、間をおかず~」という意味で、基準が現時点には限りません。したがって、「~と、すぐ、~/~たら、すぐ~/~ば、すぐ~」と、条件句が前に来るときは「もうすぐ/まもなく」は使えません。 傾向・場所を表す「すぐ」 「すぐ」が習性や傾向の意味で使われたり、至近距離を表すときは、「もうすぐ/まもなく」「早速/直ちに」は使えません。なお、「すぐに」は時間を表すときには使えますが、これらの例では使えません。 「早速/至急」と「さっさと」 「早速」は「自ら望んで、すぐ~する」という意味なので、仕方なくする行為には使えません。「至急」は「大急ぎで」という意味の書き言葉ですから、7では特別の事情がない限り不自然です。また、「さっさと」は迷ったり他のことに気をとられたりしないで、早く行うさまを表す副詞で、時には冷淡な行為にも使います。 また、9の場合、「急に/不意に」は「突然」のグループですから、注意しましょう。 「そろそろ」と「いよいよ」 「そろそろ」は予定の時間が次第に近づいていることを表しますが、話し手の主観的推量で、「まもなく」のような確実性はありません。 「いよいよ」は事態が最終段階~と近づくことを表す副詞で、到達を表す副詞「ついに」の一歩前の段階を表します。 「あっという間に」と「たちまち」 「あっという間に/瞬く間に」は、話者の瞬間、或いはとても短い時間だと感じれば自由に使えます。12に「たちまち」が使えないのは視聴覚で捕らえられないことだからです。 「たちまち」は視覚や聴覚など感覚器官で捉えられる現象で、眼前の現象に用いられます。「見る間に/見る見る」は「たちまち」と類義語ですが、視覚で捉えられる状況変化にのみ用いられます。13は聴覚なので、「見る間に/見る見る」が使えません。「見る間に/見る見る」が使われるのは、14のような場面です。 「とっさ」と「たちどころに」 「とっさ」は瞬時に反応する様子で、条件反射の行為を表します。「たちどころに」もほとんど反射的に行われる行為ですが、「その場で、すぐ~」という意味を表します。なお、「とっさ」は「とっさのN」と名詞用法がありますが、「たちどころに」は15のような名詞用法がありません。 「急に」と「にわかに/いきなり」 「急に」は急速な変化を表しますが、いいことにも悪いことにも使えます。しかし、「にわかに」は、常にマイナス事態への状態変化を表します。従って、17の例では使えません。また、「にわかに」には、「にわかには決められない」のように、「急には~ない」を表す用法もあります。 「いきなり」は突然の行為で、動作の主体は常に人です。同じ意味で「不意に」があります。用途は「いきなり」より広く、人の行為にも自然現象にも使えます。 「ちょっと」と「少し/少々」 どれも時間の長さを表しますが、本来は推量や程度があまり大きくないことを表す副詞で、広い用途を持っています。そして、「ちょっと→少し→少々」の順に丁寧さをまします。 19~20は程度を表しますが、相互に置き換えられない用法を取り上げました。まず、19のように「ちょっとしたN」の形があり、これは「少し/少々」で置き換えることができません。また、20のように「少しも~ない」の形がありますが、これは「ちっとも~ない」は使えますが、「ちょっと/少々」は使えません。21は丁寧な敬語ですから、「少し」も使えますが、「少々」が一番自然でしょう。 なお、「わずかだ/な」はナ系形容詞で、主として数量が少ないことを表します。 「しばらく」と「長らく」 「しばらく」は心理的に長さを感じる時間を表しますが、「長らく」は「しばらく」以上に「長い間」だと感じるときに使います。会話で大切なのは、相手を待たせたときなどは、相手の立場に立って、「長らく」を使うことでしょう。 「当分」と「当面」 「当分」は「しばらく」の類義語ですが、「しばらく」が過去のことにも未来のことにも使えるのに対し、「当分」は未来のことしか表せず、過去表現ができません。 「さしあたり/当面」は「現在のところ」という意味で、未来のことは考慮外である点が、「当分」と異なります。「さしあたり/当面」は現在直面している問題への対応を考える副詞です。 「ずっと」と「終始」 「ずっと」は一定期間、同じ状態を続けることを、「いつまでも」は「終わりなく/限りなく」、「終始」は「最初から最後まで、ずっと」を意味する副詞です。 問題27ですが、試合の最初から最後までと考えるのが自然でしょう。 「のろのろ」と「そろそろ」 「のろのろ」は動きや事態の進行が遅いことを表しますが、「そろそろ」は、動作を注意深く、静かにゆっくり行う様子を表します。 「ゆっくり」と「おもむろに」 「ゆっくり」は本来ゆとりがあることを表し、「急がないで~する」ことを表すようになります。一方、「おもむろに」は落ち着いてゆっくり物事を始める様子を表します。 「次第に」と「徐々に」 「次第に/徐々に/段々」は、状態変化を表すときは同じ文脈で使える場合がほとんどです。「しだいに/段々」は順を追って少しずつ変化していく様子を表していますが、「徐々に」は変化の速度がゆっくりしている様子を表しますから、30では「次第に」、31では「徐々に」がより自然となります。 「どんどん」と「ますます」 「どんどん」は、状態変化や動作が勢いよく進む様子を表し、「ますます」は程度が著しく高まる様子を表しています。状態変化を表すときは「どんどん(⇆ますます)寒くなる」のように置き換えが可能ですが、32のように動作を問題にする場合には「ますます」が使えません。逆に、33のように程度が以前より一層増した場合は「どんどん」が使えません。 「ひとりでに」と「自ずから」 「ひとりでに/自ずから」は「自然に必然的にそうなることを表しますが、「自ずから」は34のような自然現象や生理現象には使えません。 「知らず知らず」と「いつの間にか」 「知らず知らず」は「(本人が)無意識のうちに、~なる」、「いつの間にか/いつしか」は「いつか知らない間に」といういつ起こったのか不明の状態なので、35では両者の使い分けが必要です。 36は、「ひとりでに」も使えますが、人の感情・感覚世界は「知らず知らず」のほうがより適切でしょう。 十四、行為の成立を表す副詞 「もう」と「もはや」 「もう」は、1のように「もう~した/している」の形で動作が現在では完了したり、2のように程度や時間が基準を超えていることを表します。また、3のように基準点に近づいていることも表しますが、その場合は、ほぼ「まもなく」の意味で使われます。 「もはや」は「今となっては、もう~」という意味を表し、「手遅れだ/仕方がない」という感情を伴っています。ですから、1,2では不自然になりますが、3では「もう」よりも「もはや」のほうがぴったりします。 「もう」と「すでに/とっくに」 「既に/とっくに」は、どちらも過去のある時点(=以前)に完了している事態を表します。ですから、4のような「以前~した」ことを表す例文では「既に」が適切で、現在の状態がどうかを問題にする「もう」は使えません。また、「既に」は書き言葉で改まった会話でしか使われません。なお、「とっくに」は「もうずっと以前に」という気持ちを強調する副詞で、また、5のように「~のN」と名詞用法があるのは「とっく」だけです。 「まだ」と「未だに/今もって」 「まだ」は6のように、「まだ~ていない」の形で現在では未完了の動作を表したり、程度や状態が基準点に達しないことを表します。 そのほか、「まだ」は7のようにある状態に達するには、なお残りのある様子や、「まだ雨が降っている」のように現在も同じ状態が続いていることや、8のように「もっと/さらに」の意味で使われることを表したり、「まだ一週間しかたっていない」のように、あまり時間がたっていないことも表します。 「未だに」と「今もって」は、「今になっても、まだ」という意味で使われます。「未だに/今もって~ない」の形で使われたり、「未だに平社員だ」のように否定的な意味で使われる副詞です。ですから、7,8のような例文では使えませんが、9では「まだ」よりも「未だに/今もって」のほうがより適切となります。 「ついに/とうとう」と「やっと」 どちらも文末で「~した」(完了)と呼応し、様々の過程を経て実現したことを表します。10,11はどちらも置き換えられますが、「ついに」は予定・予想した事柄の実現を、「とうとう」はそうなるまでに紆余曲折があったことを暗示します。なお、どちらも、12のように、そうなることが必然的な事態には使えません。 「やっと」は文末で「~した」と呼応し、期待していた事柄が様々な困難の末に実現したことを表す副詞で、10,11の例文では使えませんが、12ではぴったりとなります。 「何とか/どうにか」と「辛うじて」 どれも実現が困難なことを、努力の末にぎりぎりのところで実現したことを表す副詞です。なお、「何とか/どうにか」は13のような推量表現にも使えますが、「辛うじて」は成立した事態しか表せません。 「うっかり」と「つい/思わず」 「うっかり」は不注意で失敗したときに使う副詞です。一方、「つい」は無意識のうちに行う行為ですが、本能的・習慣的な事柄で、同じ状況があれば繰り返されることです。「思わず」も無意識の行為である点は「つい」と同じですが、瞬間的で条件反射的な一回限りの行為で、たとえば、16のように、その瞬間にわきあがる感情やそれに伴って起こった厚意は「思わず」の世界です。 「ふと」と「何気なく」 「ふと」は特別の意図を持たず、何気なく行った軽い行為か、思いがけなく突然起こった現象を表す副詞で、常に偶然性を伴います。一方、「何気なく」は、特に深い意図もなく自然に行った行為を表します。 「あいにく」と「折悪しく」 「あいにく」と「折悪しく」は類義語ですが、「あいにく」は「相手の期待や目的に反して、都合の悪い」ことを、「折悪しく」は「時期が悪く」という意味を表しています。「折悪しく」は書き言葉なので、会話では「あいにく」が自然です。 十五、順序や回数、傾向に関係する副詞 「あらかじめ」と「前もって」 「あらかじめ」と「前もって」はほとんど同義語で、置き換えができます。しかし、敢えて違いが生じる例を挙げたのが、1,2です。その場合、事態が生じることが明白で事前に備えるのが「あらかじめ」、生じるかどうかは不明であっても、事前に備えるのが「前もって」となります。そのため、「前もって」は積極的な意志的行為になります。 「先に」と「前に」 「先に」が順序が前であるか、時間的に早いことを表します。時を現す「前に」は基準となる時点よりも以前を表し、順番の意識はありません。 「先に」と「先ず」 「先に」「と「先ず」は混同しやすい副詞ですが、「先に」は順序に関係する副詞ですが、「先ず」はいくつかの事柄の中で最優先で行うべきことを表します。 「最初」と「初めて」 「最初に」か「初めて」かが問題になりますが、「初めて」は、本人にとってそのときまで経験したことのなかった事態が起こったときに使う副詞で、「最初」は順序・順番から見て一番はじめであることを表します。この文では順序・順番しか問題にしていませんから、「初めて」は不自然です。 「次に」と「次いで」 「次に」は順序や序列を問題にしていますが、「次いで」は事態が連続して生じることを問題にしています。なお、名詞との接続についてみると、「~の次は」となりますが、「次いで」は「~に次いで」の形になります。 「いつも」と「常に」 「いつも」が話し言葉、「常に」が書き言葉という違いのほかに、「いつも」は本来「~するときは、例外なく」を表す語で、「常に/絶えず」は間断なく連続している様子を表します。 「普段」と「始終」 「普段」とは日常生活で繰り返されていることですが、「始終」は「一日中、いつでも」という意味で、「いつも美しい」のように長い単位の事柄には使えません。 「よく」と「しばしば/しょっちゅう」 「よく」は回数が多いことを表す以外にも、10のように「十分に」の意味を表したり、「よく晴れた日」のように「とても・大変」の意味を表したりします。回数の多い順に副詞を並べると、以下のようになるでしょう。 <回数が多いもの> 常に>いつも>しょっちゅう>しばしば≒たびたび>よく <回数が少ないもの> ときどき>たまに>まれに>めったに~ない なお、11は習慣的に繰り返していることですから、「いつも・始終・しょっちゅう」あたりが適切で、12は「時々・たまに」あたりが適切でしょう。 「たまに」と「たまたま」 「たま」はかなり時間をおいて起こることを表しており、「たまに」は一回限りのことではないが、頻度はかなり低いことを表し、「たまたま」はある時、偶然生じたことを表すようになります。 「まれに」と「めったに~ない」 「まれに~ある/する」は極めて少ないが生じる確率があります。しかし、「めったに~ない」は「ほとんど~ない」と同義で、ほとんど不可能に近いほどの確率となります。 「再び」と「また」 「再び」は以前と同じ事態がもう一度起こることを表したり、「再び~ない」の形で「二度と~ない」ことを表します。類義語の「もう一度」は同じ内容のことを同じ方法で、更に一回追加して行うことですが、「~ない」(否定)や「~な」(禁止)とは呼応しません。 一方、「また」は同類の事態が周期的に、或いは何回も繰り返されることを表します。 「ともすれば」と「とかく」 どちらも傾向を表し、多くは「~がちだ/嫌いがある」と呼応します。「とかく」は「しばしば~なる」という意味を含むため、「ともすれば」よりもそうなる可能性は多いことを表します。 十六、説明や結論を表す副詞 「例えば」と「いわゆる/いわば」 「例えば」は「例を挙げて言えば」と、具体的な事例を示す時に使う副詞です。 「いわゆる」は「世間で一般にそう言われている/俗に言う」という意味の副詞です。一方、「言わば」は「喩えて言えば」と常に比喩を例示する副詞で、「いわば~ようなものだ」と呼応することが多いでしょう。 「やはり」と「相変わらず」 「やはり」は予想や期待していた事柄と現実が合致したときに使う副詞です。 「相変わらず」は「以前と同じように」を意味する副詞です。「相も変わらず」はこれを強めた言い方で、嘲りや軽蔑の気持ちが加わります。 「さすが」と「なるほど」 「やはり」と「さすが」は予想や期待していた事柄と現実が合致したときに使う点では同じですが、感嘆や賛嘆の気持ちを強く表すのが「さすが」です。「さすが~だけあって」は「十分~に値する」という賛嘆表現ですが、そのまま文型として覚えた方がいいでしょう。また、「さすがの~も」の形で、実力あるものが、その評価通りにならないことを表します。つまり、「さすが」は「期待通り」という賛嘆と、「期待に反して」という失望感を表すと言えるでしょう。 一方、「なるほど」は外からの知識や情報、意見と現実が合致することを表す副詞で、「やはり間違いなかった」という感情を表す副詞です。 「果たして」と「案の定」 「やはり」と「案の定」は予想と現実が合致したときに使う点では同じですが、「やはり」は「そうあってほしい」あるいは「そうなってほしくない」という願望や期待が前提にありますが、「案の定」はよくない結果になるという予想と一致したときに使う副詞で、諦めや非難の感情が強く表れます。 「果たして」は「本当にそうなるだろうか」という疑問の気持ちを前提にした副詞で、疑う気持ちのときは「果たして~だろうか」、しかし、結果はそうなったという気持ちを表すときは「果たして~した」という形を作ります。 「つまり」と「要するに」 「AつまりB」はAの内容を言い換えたり、説明し直すときに使う副詞で、「A=B」の関係にあります。「すなわち」は「つまり」の書き言葉で12のような文では使われますが、普段の会話では使われません。また、「つまり」と違って文頭では使えないという制約があります。 「A要するにB」は「要約すれば/要点をいえば」という意味で、それまでに述べてきたことを簡潔にまとめるときに使う副詞です。ですから、「私の父の弟、つまり(⇆すなわち)叔父」のような単なる言葉の言い換えには使えません。 「結局」と「どうせ」 「結局」は、「色々あるが、最終的には」という意味を表す副詞で、行き着く結論や結果を述べます。「どうせ」は「最初から結果はわかっているのだから、考えても無駄だ」という投げやりな気持ちを表したり、「いずれにせよ避けられないことなら、~しよう」という決断を表したりします。 「どのみち」と「いずれにせよ」 「どのみち/どっちみち」は、「どのようみちを選んでも、結局」という意味ですが、「いずれにせよ」は「AでもBでも、どちらにしても、結局」という意味を表します。ですから、15のように、はっきり二つの選択肢を明示しているときは、「いずれにせよ」が一番適切です。 「元々」と「元より」 「元々」は「最初」という意味で、書き言葉が「元来」となります。「元より」は「最初から」を意味する副詞で、「今更いうまでもなく、当然のことだが」という語感を含んでいます。 「そもそも」と「本来」 「そもそも」は、「出発点(原点)に立ち返って、ことの本質を述べれば」という意味を表す副詞で、その話題の根源を問題にします。一方、「本来」は「当然そうあるべきこと」という意味で、常識や道徳、規範などを表す副詞です。 よく使う擬音語・擬態語 あたふた(と/する) ~駆けつける/~するな 匆匆忙忙,慌慌张张,慌手慌脚 あっさり(と/する) ~した味/~負けた 清淡,轻易,简单 あっぷあっぷ(のN/する)溺れて(不況で)、~している 溺水挣扎的样子(喻处境困难,拼命挣扎) ありあり(と) 感情が~表れる/~思い出される 清清楚楚,明明白白 あんぐり(と) 呆れて、口が~あけている 无意识或不由自主地张大嘴巴的样子 いじいじ(と/する) ~しないで、はっきりしなさい 怯生生,缩头缩脑,畏畏缩缩 いそいそ(と) 彼は新婚なので、~と家に帰る 兴冲冲地,高高兴兴地 いちゃいちゃ(と/する)若い恋人たちが~している (形容男女之间在公共场所的亲密行为)打情骂俏,卿卿我我 いらいら(する) バスが来なくて、~している 心急如焚,心急火燎,心神不定 うかうか(と/する) ~騙された/~するな 粗心,心不在焉;吊儿郎当,稀里糊涂 うきうき(と/する) ~遊びに出かけた (形容心花怒放的样子)乐滋滋,乐呵呵,兴高采烈 うじうじ(と/する) ~煮え切らない態度 迟疑不决,举棋不定,磨磨蹭蹭 うずうず(する) 早く帰りたくて、~している (迫切希望采取行动而内心失去平静)心里七上八下地,心里发痒,跃跃欲试 うっかり(と/する) ~忘れ物をした/~―した 一不留神,不经心,稀里糊涂;发呆,茫然 うっすら(と) ~涙を浮かべた/~覚えている 稍微,微微,隐约 うっとり(と/する) あまりの美しさに~した (为美丽而陶醉的样子)出神,心荡神驰,神魂颠倒 うつらうつら(する)~しているうちに朝が来た (昏昏沉沉的半睡眠状态)朦胧,恍恍惚惚,迷迷糊糊 うとうと(と/する) ~居眠りをする (小睡、打盹的样子)迷迷糊糊,昏昏沉沉 うようよ(と/する) 虫が~集まってきた (昆虫)蠕动状 うろうろ(と/する) 変な男が家の前を~している 徘徊,转来转去 うろちょろ(と/する)邪魔だから、目の前を~するな (令人厌烦地在眼前)转来转去,晃来晃去 うんざり(する) 妻の長電話には~する 腻,烦,厌烦,兴趣索然 おずおず(と/する)~社長室に入っていった 怯生生,提心吊胆,畏畏缩缩,战战兢兢 おちおち(と)~ない 心配で~眠れない (后接否定语)安心,安稳 おろおろ(と/する) 事故の知らせに、母は~するばかり (因悲伤、震惊)惊慌失措,急得团团转,急得不知如何是好 おっとり(と/する) 彼女は~した性格だ 文静,稳重大方 おどおど(と/する) 警官に呼び止められ、~している 恐惧不安,战战兢兢,提心吊胆,怯生生 がくがく(する) 歩き疲れて、膝が~する (因激动、疲劳、寒冷等)打哆嗦,颤抖 がくっ{≒がくん}と 車が~止まった/成績が~落ちた (汽车等猛然启动、刹车时的声音)咔嚓一下,嘎吱;(成绩等突然)下降,减少 カタコト 馬車が~進んでいく (硬物相互碰撞的声音及样子)咯噔咯噔,辚辚 かちかち(と) ~時計の音がする (钟表走动的声音)滴答滴答 かつかつ<≒ぎりぎり> ~の苦しい生活/~間に合った 勉勉强强,将就;好不容易 がつがつ(と/する) ~食べている/お金に~するな 狼吞虎咽,大口地吃;贪得无厌,贪婪 がっかり(と/する) 試験に落ちて~した 失望,灰心丧气 がっくり(と/する) 彼は妻に死なれ、~した (突然变得无力的样子)颓丧,无精打采 がっしり(と/する) ~した体/~と抱きしめた (体格、物品等)健壮,结实;(非常用力)紧紧地 がっぽり(と) 株で~儲けた/税金を~取られた (金钱等的进出)大笔大笔地,大量地 がばがば(と) ~起き上がった (动作、行为的发生)突然,一下子 がばと お金が~儲かった 形容数、量大幅度增多(多用于赚钱等) がぶがぶ(と) ~水を飲む (豪饮的样子)咕嘟咕嘟,大口大口地 がぶり{⇄がぶっ}と 西瓜に~噛み付いた 张大嘴一口咬上去的样子 がみがみ(と) 父に~怒られた/~言うな 严厉训斥,大声责骂;絮絮叨叨地发牢骚 がやがや(と/する) 教室で学生たちが~騒いでいる 吵吵嚷嚷,喧嚣 がらりと 態度(風景/話)が~変わる (态度、风景、话锋等)突然改变,豹变,骤然变幻 がらりと 戸を~開ける (门窗等突然敞开的声音)咣当 がらんと(する) 放課後の~した教室 (一物不存的样子)空落落、空荡荡、空空如也 かんかん 日が~照る/~になって怒る カンカン(と) ~鐘が鳴る がんがん(する) 頭が~する/~燃やせ ガンガン(と) ドラム缶を~叩く ぎくしゃく(と/する)二人の関係は、今~している ぎくっと 弱点をつかれて、~した。 ぎざぎざ(する) ~した葉っぱ/すさんで~の心 ギシギシ 地震で家が~揺れた ぎすぎす(と/する) ~した態度/~した人間関係 きちん{きちっ}と ~お金を払え/~した服装 ぎっしり(と) 日程は~詰まっている きっちり(と/する) 戸を~閉める/~説明する きっぱり(と/する) ~断る/~した態度 きびきび(と/する) ~動く/丁寧で、~した対応 ぎゃふんと いつか彼を~言わせてやる きゃんきゃん 犬が~吠えている ぎゅっと ~手を握る/~抱きしめる ぎょっと(する) 思わず~した/~驚く きょとんと(する) 急に先生に指されて~する きょろきょろ(と/する)~するな/~と周りを見る きらきら(と/する) ~輝く星/目が~している ぎらぎら(と/する) ~照りつける太陽/~した目 きらりと 涙が~光った きりきり(と/する) 忙しくて~舞だ/胃が~痛む ぎりぎり(と) ~縛り上げる/~歯ぎしりする
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分类:初中语文
上传时间:2017-06-02
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