授受表現 (２)

前ぜん回かいの「授じゅ受じゅ 表 关于同志近三年现实表现材料材料类招标技术评分表图表与交易pdf视力表打印pdf用图表说话 pdf ひょう現げん（１）」では、「（て）あげる」と「（て）くれる」の使つかい分わけについて、応おう用よう的てきな部ぶ分ぶんを見みてきました。今こん回かいも応おう用よう的てきな部ぶ分ぶんをもう少すこし考かんがえます。２．恩おん恵けい・利り益えきの授じゅ受じゅから感かん謝しゃ・尊そん敬けいの表ひょう現げんへ次つぎの会かい話わの状じょう況きょうを想そう像ぞうしてください。ある日ひあなたは、友とも達だちの林はやしさんが持もっているCDを貸かしてほしいと思おもったので、林はやしさんにお願ねがいしました。そして、そのことを他ほかの友とも達だち（森もりさん）に話はなしました。(1)あなた：CD貸かしてくれる？　林はやし　：いいよ。どうぞ。あなた：ありがとう。　　・・・・・・あなた：森もりさん、林はやしさんにCD貸かしてもらったよ。　森もり　：ああ、よかったね。ここで用もちいられる「貸かしてくれる」「貸かしてもらう」は、実じっ際さいにCDの貸かし借かりですね。では、次つぎはどうでしょう。(2)あなた：この漢かん字じの読よみ方かた教おしえてくれる？　林はやし　：いいよ。ああ、「授じゅ受じゅ表ひょう現げん」だよ。あなた：ああ、「授じゅ受じゅ表ひょう現げん」ですね。　　・・・・・・あなた：森もりさん、林はやしさんに読よみ方かた教おしえてもらったよ。　森もり　：ああ、よかったね。(2)の「教おしえてくれる」「教おしえてもらう」は、物ものではなく「教おしえる」という抽ちゅう象しょう的てきな事こと柄がらのやり取とりになっています。抽ちゅう象しょう的てきな事こと柄がらではあるけれど、そこには「教おしえること」のやりもらい、恩おん恵けい・利り益えきの授じゅ受じゅが存そん在ざいしています。では、次つぎの(3)の会かい話わはどうでしょうか。ある日ひ、あなたと林はやしさんは口くち喧げん嘩かをしました。林はやしさんはあなたの気き持もちを誤ご解かいしたようです。それで、後ご日じつ、あなたは林はやしさんに自じ分ぶんの本ほん当とうの気き持もちを説せつ明めいしました。(3)は、自じ分ぶんの気き持もちを説せつ明めいしたあとの会かい話わです。(3)あなた：私わたしの気き持もち、分わかってくれた？　林はやし　：うん、分わかったよ。あなた：ありがとう。　　・・・・・・あなた：森もりさん、林はやしさんに私わたしの気き持もち、分わかってもらったよ。　森もり　：ああ、よかったね。会かい話わ(3)に出でてくる「分わかってくれる」「分わかってもらう」は、物もののやり取とりや具ぐ体たい的てきな事こと柄がらのやりもらいではありません。あなたは林はやしさんがあなたの気き持もちを理り解かいしたことに対たいして、恩おん恵けい・利り益えきというより、むしろ感かん謝しゃやありがたい気き持もちを感かんじて、「林はやしさんに私わたしの気き持もちを分わかってもらった」または、「林はやしさんは私わたしの気き持もちを分わかってくれた」と表ひょう現げんしています。このように「～てくれる」「～てもらう」などの授じゅ受じゅ表ひょう現げんは、具ぐ体たい的てきな恩おん恵けい・利り益えきのほかに感かん謝しゃやありがたい気き持もち、さらには相あい手てに対たいする尊そん敬けい・尊そん重ちょうの気き持もちを表あらわすこともあります。次つぎは、医い者しゃと患かん者じゃの会かい話わです。会かい話わを注ちゅう意いして読よんでください。(4)患かん者じゃ：私わたしの病びょう気きはどうでしょうか。医い者しゃ：・・・・。患かん者じゃ：先せん生せい、どんな治ち療りょう法ほうがあるんでしょうか。医い者しゃ：大だい丈じょう夫ぶですよ。私わたしは、患かん者じゃさんによく説せつ明めいし、病びょう気きの原げん因いんや治ち療りょう法ほうをよく分わかってもらってから、今こん後ごの治ち療りょう方ほう針しんを決きめていきたいと思おもっています。難むずかしいところは「病びょう気きの原げん因いんや治ち療りょう法ほうをよく分わかってもらってから」の部ぶ分ぶんですね。これは構こう造ぞう的てきには、「医い者しゃが[患かん者じゃに　病びょう気きの原げん因いんや治ち療りょう法ほうを　分わかって]もらう」なので、原げん因いんや治ち療りょう法ほうを分わかるのは患かん者じゃで、医い者しゃはそれによって感かん謝しゃやありがたい気き持もちを感かんじ、また、患かん者じゃに対たいする尊そん敬けい・尊そん重ちょうを表あらわしているということになります。文ぶん法ぽうを楽たのしく‼授じゅ受じゅ表ひょう現げん（２）©TheJapanFoundation2011年12月このコーナーの担たん当とう者しゃ：市いち川かわ保やす子こ（日に本ほん語ご国こく際さいセンター客きゃく員いん講こう師し）このコーナーについてご感かん想そうやご質しつ問もんがあれば送おくってください。2014年12月３．「（て）くださいvs（て）あげて／やってください」授じゅ受じゅ表ひょう現げんにおいては「誰だれが、誰だれのためにするのか」という「人ひとの関かん係けい」が重じゅう要ようですが、では、(5)の依い頼らい表ひょう現げん（太ふと字じ部ぶ分ぶん）は何なん人にんの人ひとが関かかわっているかを考かんがえてください。(5)Ａ：Ｂさん、時じ間かんありますか。Ｂ：ええ。Ａ：じゃ、ちょっとこれ、手て伝つだってください。(6)Ａ：Ｂさん、時じ間かんありますか。Ｂ：ええ。Ａ：Ｃさんが忙いそがしそうなので、手て伝つだってあげてください。状じょう況きょうとしては、図ずのように、(5)は2ふたり人、(6)は3さんにん人と考かんがえられます＊1。(5)は、話はなし手てが相あい手てに手て伝つだってほしいと頼たのんでいる、したがって関かかわっているのが「2ふたり人」に対たいし、(6)は「Ｃさんが忙いそがしいから、Ｃさんを手て伝つだってほしい」とＡさんが頼たのんでいる、したがって関かかわっているのは「3さんにん人」になります。(6)で、Ａさん(話はなし手て)が自じ分ぶんのこととして頼たのむ場ば合あいは「手て伝つだってください」、Ｃさんのことを中ちゅう心しんに考かんがえている場ば合あいは「手て伝つだってあげてください」になります。もし、ＣさんがＡさんの家か族ぞくなどの場ば合あいは、「手て伝つだってやってください」となります。もう一ひとつ大たい切せつなことは、「くれる」は依い頼らいや命めい令れい、意い志し、願がん望ぼうなどの働はたらきかけの表ひょう現げんはとることができません。×手て伝つだってくれてください。×手て伝つだってくれたい。×手て伝つだってくれろ＊２。したがって、「Ｃさんが忙いそがしいので、手て伝つだってくれてください」などとは言いえません。では問もん題だいです。会かい話わが少すこしややこしくなっているので、気きをつけてください。【問もん題だい】次つぎの会かい話わを読よんで、（　）の中なかから適てき切せつなものを選えらんでください。(7)Ａ：弟おとうとさんは音おん楽がく活かつ動どうのほう、どうですか。Ｂ：実じつは、事じ情じょうがあって、今こん度どやめることになりました。Ａ：えっ、・・そうなんですか。Ｂ：それで、ギターがいくつかあるんですが、もしよかったら、もらって（あげて／やって／くれて）くれませんか。Ａ：そうですか。では、記き念ねんにいただきます。答こたえ：やってこの会かい話わのやりもらい関かん係けいには、何なん人にんの人ひとが関かかわっていますか。そうですね。Ａさん、Ｂさん、そして、Ｂさんの弟おとうとの3さんにん人ですね。では、誰だれが誰だれにギターをあげたいと思おもっていますか。そうですね。ＢさんがＡさんに弟おとうとのギターをあげたいと思おもっているのですね。もし、関かん係けいがＡさんＢさん2ふたり人だけなら、「もしよかったら、（私わたしのギターを）もらってくれませんか」となりますが、弟おとうとが関かん係けいしているので、「もしよかったら、もらってやってくれませんか」になります＊３。Ｂさんには、「弟おとうとのためにもらってくれたら、うれしい／ありがたい」という気き持もちが入はいります。注ちゅう＊１：ＡＢＣが複ふく数すうの場ば合あいも考かんがえられるが、ここでは単たん純じゅん化かしてＡＢＣ一ひとり人ずつとして考かんがえる。＊２：一いち部ぶの方ほう言げんでは、「（て）くれろ」という形けい式しきをとることがある。＊３：弟おとうとが関かん係けいしている場ば合あいでも、Ａさんが弟おとうとのことを自じ分ぶんのこととして頼たのむ場ば合あいは、「もしよかったら、（弟おとうとのギターを）もらってくれませんか」も可か能のう。